Linkslover

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坂田信弘・かざま鋭二『風の大地』(1)遅れてきた研修生

風の大地(1) (ビッグコミックス)

風の大地(1) (ビッグコミックス)

抜粋
  • 「これまでの者は,狂いきれなくなってやめていったからなあ。女に狂い酒に狂い,競馬に狂ったのは多かったが……」(支配人)
  • 「ゴルフはな,上手くなったと思った時から下手になっていく……」(宇賀神)
  • 「打球の行き先を耳だけで追う訓練をするんだ。それがやがて試合に生きる。」(宇賀神)
  • 「いいショットをした時は 目は死に,耳だけが生きている。」(宇賀神)
  • 「ナイスチョロです!」(沖田)
  • 「30です。超初心者ハンディで恥ずかしいですッ!!」(沖田)
  • 「エーイ,クソボールめ! 死ねーッ!!」(沖田)
  • 「おれは全部やってしまったからなァ。とくに女がヒドかった,プレスリーに似てるからモテたのよ。おまけに持ち物がこれじゃ女がほっとかねェって!」(宇賀神)
  • 「でもな沖田くん,アマのゴルフはそれでいいんだ。無理せず欲張らず,腹八分の欲でな……」(桜井)
  • 「飛ばすのもゴルフだが,飛ばさんのもゴルフだよ。300ヤードが打てて,100ヤードが打てないゴルフなんて,照準のないライフルと同じだ。何の役にも立たん。」(桜井)
  • 「北の4番です,沖田の野郎 ラフを3m四方もはがしよった!」(小平)
  • 「あ………当たらないんです……いくら打っても当たらないんです……」(沖田)
  • 「だがな沖田,男芸者にだけはなるなよ。タダ酒タダメシには食いつくな。」(笠崎)
  • 相手の中身の薄い財布にかじりつく,豊かな現在では考えられぬ,悲しきゲームであった。闘争本能と金への執着心が合致した研修生ゲームと言えた。
  • 沖田は手袋を買う金銭的余裕がなかった。だから薄い綿で出来た軍手をはめてプレーしていた。スパイクは持っておらず,先輩の履き古しを借りていた。
  • 「フン,たかがOBぐらいでそんな醜い顔するなよ。親が死んだ訳じゃあるまいしよ。」(長谷川)
  • 「いいか,こうして正座してだな。タタミの一点を叩くんだ。ヘッドの入りが良くなる。小指,薬指の二本がかすかにヘリに触れるまで繰り返すんだ。一か所だけ触れられるようになったら,極端なダブリ,トップはなくなる。」(笠崎)
  • 「ワタシも40後家です。触っただけで乱れそう。」(桜井の連れ)
  • 「曲げまいとするから球は曲がる。曲がりを恐れちゃ上達しないよ。むしろ曲がりを楽しむくらいでなくちゃね。」(桜井)
  • 「那須に小針プロという人がいるんだが,良いことを言っていた。スライス7回 フック7回,合わせて14回の大曲がりを経験すれば,誰でもハンディ1にはなれるってね。」(宇賀神)
  • 「石原さん,やめときましょう。この雨じゃチーピンが暗刻で来ますよ。」(長谷川)
  • 「成果が出たんだ! 9年間連れ添った恋人の顔に傷をつけてまで挑んだ成果が!!」(沖田)
  • 「一体何者だ……まるで天にも届くダイナミックなスイングをしやがる……!」(沖田)
  • 「ボ,ボクのゴルフは相変わらずのスライスで“犬の卒倒”です。ワンと吠えてパターンと倒れる,つまりワンパターン……」(沖田)
  • 「こいつめ……俺が6年もかかって気づいた差し込み腕の使い方を,半年で見つけやがったか………」(宇賀神)
  • 「沖田……沖の田んぼ……か。」(中島常幸)
  • 「黒川の水切りショットですよ。宇賀神大明神のおかげデス。」(沖田)