フロリダ州オーランドにある Ritz-Carlton Golf Club で開催された The PNC Father/Son Challenge におけるお三方の使用クラブが,PGA Tour のサイトで記事になっていました。
Jack Nicklaus, John Daly, Lee Trevino 2018 WITBs
ジャック・ニクラウス
18個のメジャータイトルのほとんどをパーシモンドライバーとブレードアイアンで獲得したジャック・ニクラウスも,今は現代の技術を恩恵を受けているとのことで,
ドライバーは Callaway GBB Epic(ロフト9度),シャフトは Graphite Design Tour AD-MJ 5S。3番ウッドに TaylorMade M3 で,シャフトは Fujikura Atmos Red。ハイブリッドとして TaylorMade GAPR-Mid の4番アイアンを入れ,アイアンは TaylorMade P790,シャフトは N.S. Pro Modus3。ウェッジは Jack Nicklaus JNP Classic,パターは Nicklaus Personal-Edition。そしてボールは TaylorMade TP5 を使っています。
現代の技術はゴルフをより良いものにしたか悪いものにしたか,という質問に,ニクラウスはこう答えています。
「答える人次第だろうね。現代のゴルファーならばたぶん「良くした」と言うだろうし,私の年代のゴルファーだったら「悪くした」と言うんじゃないかな。つまり,今のゴルファーは今のクラブで育ったし,それしか知らないから。一様に曲がらなくて飛ぶボールを使って,自分に合ったクラブを手にすることができる。私たちのころは,あるものを使うしかなかった。何がいいクラブで何が悪いクラブかを判別するほど,洗練された知識もなかった。ボールは全部同じ,ディンプルパターンも同じ。誰が作ったのかだけが違う。いいか悪いかは,すべては自分の気持ちの問題。気持ちといえば,個人的に思うのは,私たちの世代というのは,いろんなショットを覚える必要があった。そうしなればならなかったから。ボールもクラブも,ミスがすぐ結果に現われる。だから,上手くなるしかなかった。今は,クラブもボールもゴルファーを助けてくれる。だから,私たちがしなければならなかったようなことを,今のゴルファーはする必要がない。だから最初の質問に戻ると,技術の進化はゴルフにとっていいのか悪いのかは分からないね。たぶん,昔よりいいゴルファーを生んでいるかもしれない。今,多くのいいプレーヤーがかつてないほどにいると思うけれど,その多くは道具のおかげだね。」
ジョン・デイリー
最近のジョン・デイリーはキャロウェイのクラブを使用。ドライバーはプロトタイプで,シャフトは Fujikura Atmos Black Tour Spec 7 X。アイアンは Apex Pro,ウェッジは Mack Daddy forged。グリップには SuperStroke S-Tech cord を装着し,その下にはテープを何重にも巻いている。
パターは Scotty Cameron Tour Only Napa-style prototype,そのグリップには John Daly custom SuperStroke 2.0 Mid-Slim を。
デイリーといえば,「Vertical Groove」ドライバーに「ヌンチャク」シャフトだと思っていたんですが,変えましたね。
WITB|ジョン・デイリー|2017年5月7日|Champions Tour's Insperity Invitational - Linkslover
リー・トレビノ
トレビののバックは鉛テープだらけ。ドライバーは Ping G400(10.5度),ハイブリッドは Callaway Steelhead XR,アイアンは Callaway Epic Pro。ウェッジは Cleveland Rotex 2.0 Custom と Tileist Vokey SM7(60度)を使い,愛称である「Mex」の刻印をしている。
ビジェイ・シン
キャディによると,ビジェイは Mizuno MP-4 プロトタイプを,ロフトを寝かせてつかっているそう。ビジェイはオフセットが嫌いなので,ウィークロフトにすることでオフセットを減らしているんだとか。なので,6番アイアンに「7」のスタンプがあり,7番アイアンに「8」のスタンプが……,となっている。また,Srixon のユーティリティアイアンには,バックフェースいっぱいに鉛テープが貼られている。