こないだのマスターズが終わってからスマホの待ち受けをこれにしてます。
ロリーがオーガスタの18番のグリーン上で喜びをあらわにする写真はいくらでもあると思うんですが,自分にとってはこれがベストなんですよね。ハリーと一緒。ロリーが感情を爆発させているその後ろで,ハリーが静かに微笑んでいるところがまた,ハリーっぽくていい。
マキロイのキャディはハリー・ダイアモンド。マキロイの幼なじみで,長年の相棒だった JP Fitzgerald と2017年全英直後に別れたあとに,マキロイのバッグを担ぐようになりました。
マキロイいわく,
「彼は僕の親友で,彼をキャディにしているのは僕が人の話を聞きたくないからだって人々は言うけど,それは正しくないよ。ハリーは完成されたゴルファーで,ベストではないにしろ最高のキャディだ。彼はコミットしてて,とてもプロフェッショナルだ。彼が隣にいてくれるのはとても良いことだし,とても居心地がいい」「彼はいつ僕に話しかけるべきか知ってる。試合中に起こっていることを僕が考えすぎないように,気晴らしが必要なときはいつも。タイミングもそうだし,話すべきことも分かっている。THE PLAYERS での優勝の大部分は彼に負っているよ」
このロングインタビューでもセクション4はまるまるハリーについて語っている。いま読み返すと,この箇所がいちばん印象的に見える:
「最初は一時的なものだったよね。でも僕はどうしても君に続けてほしいんだ。僕らは本当に大きなことが成し遂げられると思うんだ」。彼に賭けてるってことを分かってほしかったし,その旅の一部にもなってほしかったんだ。
ハリーがバッグを担ぐのは一時的だったはずなのに,ハリーに賭けることにしたマキロイ。結果的に「本当に大きなことが成し遂げられ」たわけだけど,それまでは本当につらいことがあったと思う。特に去年のUSオープン(@パインハースト)と,その前年のUSオープン(@LACC)。どちらも紙一重で優勝を逃したし,そうなると批判の矛先は容易にハリーに向かう。
でもマキロイは諦めなかった。ハリーを信じつづけ,自分を信じつづけた。挑みつづけて,勝った。
そんなロリーとハリーとの関係性を象徴するようなシーンがふたつあった。
ひとつは,オンコースでのグリーンジャケットセレモニー。「家族とチーム」への感謝を述べるところ。
涙ぐむロリー。神妙な顔で父を見つめるポピー。そしてやっぱりおだやかな微笑みを浮かべるハリー。
もうひとつは,優勝後の記者会見。Golf Channel の Eamon Lynch ――この人自身も北アイルランド出身――が質問したところ。
子供のときからの夢をかなえた瞬間に小さいころから一緒だったハリーがそばにいたことについてどう思うか,的な質問がロリーの琴線に触れて,ロリーが感極まって思わず「Eamon!」って叫ぶ。
「ハリーとは7歳のときにハリウッドGCのパッティンググリーンで出会った,いい時をたくさん一緒にすごした,ハリーは自分にとって兄みたいなもの,ゴルフを何にも知らないやつからいわれなき非難を受けたこともあったけど,自分がやってることに対してハリーはとても大きな位置を占めている,あの瞬間を共有するのにハリー以上にふさわしい人はいない,この勝利は自分のものであると同時に彼の勝利でもある」みたいな回答が,すべてを要約して物語っていると思う。
ということで,待ち受けの写真は自分にとってあれしかなかったわけです。
そういえば,インスタでハリー・ダイヤモンドにFollowのリクエストを送っていたことを忘れていたんですが,それが今日承認されました。
ということで,このエントリー。