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ぜんぜんわからない 俺たちは雰囲気でゴルフをやっている

WITB|松山英樹|2021年1月6日|詳細な解説つき

Sentry TOC で松山がドライバーシャフトを Graphite Design Tour AD DI 8 TX から Tour AD MD 8X XX に変えたって話があるんだけど*1,以下の記事にはそれが反映されてないですね。MDはXCの改良版で,バットが柔らかくティップが超硬いという,いわばGD版のVentusとかXTSって感じなんですかね。

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セッティング

2021年1月6日

  • ドライバー|Srixon ZX5 (9.5°, flat)|シャフト Graphite Design Tour AD DI 8 TX
  • 3W|TaylorMade SIM Max (15°)|シャフト Graphite Design Tour AD TP 9 TX
  • ユーティリティーアイアン|Srixon ZX (4, 23 @22°)|シャフト Graphite Design Tour AD DI HY 115 TX
  • アイアン|Srixon Z Forged (5-P)|シャフト True Temper Dynamic Gold Tour Issue S400
  • ウェッジ|Cleveland RTX 4 Forged Prototype (52-10, 56-08 @57.5°, 60-08 @ 62°)|シャフト True Temper Dynamic Gold Tour Issue X100
  • パター|Scotty Cameron Circle T GSS|グリップ Scotty Cameron Standard Pistol

GolfWRXの John Wunder が,Srixionのスタッフにインタビューしています。

まずはドライバーについて。

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JW:これまでずっと,ヒデキは重めのシャフトとスイングウェイトを好んでいたと思うけど。それって彼ならではのスイングのテンポに合ったものなのか,それともローンチコンディションとかを考慮してのことなのか? *2

Srixon:ヒデキは常にドライバーシャフトをテストしてて,軽量シャフトもテストしていた。彼の感じ方としては,重めのシャフトの方が,彼のスイングではヘッドスピードを出しやすいということと,あと重めのシャフトが,彼のテンポを作っているし,その支えになっていると強く思っている。 *3

JW:ローンチデータ的にはどんな数値が彼のドンピシャで,その数値的にドライバーに求められていることは? *4

Srixon:ヒデキはローンチモニターの数値をすごく重視していて,常に確認しては分析している。PGAツアーのローンチモニターデータによれば,彼の平均的なボールスピードは170台中盤から後半で,バックスピンは2000台の前半から中盤,球の高さは100フィート。 *5

JW:ドライバー内部で重量をいじってる? *6

Srixon:フィッティングする中で,僕らはものすごい種類をテストして,ホットメルトを使って内部の重量もいろいろと試した。ヒデキはそのテストの過程を楽しんでいるし,最終決定をするまでにすべての選択肢をつぶしている。ZX5ドライバーでは,ホットメルトを配置する場所がとてもユニークなものになったけど,それは秘密にしておきたいね。 *7

JW:打音に関して,何か好みはある? *8

Srixon:ヒデキの聴覚はすごくするどいよ。だから完璧な打音と打感とを求めて,ものすごく情熱を燃やしている。ドライバーに関しては,くぐもった感じよりは高いピッチの音が好きで,たぶんだから,ウッドは大きめの優しい形状のものの方が好きなんだと思う。それと,ヒデキの音に関する好みは,ボールの選択にも及ぶんだ。信じられないよ。ボールのテストのとき,特にショートゲームとかパッティングのときに,彼が違いを聞き分ける様子は。 *9

JW:ZX5の中で何にいちばん彼は反応した? *10

Srixon:鍵になる要素はボールスピードだった。彼にとってはZX5の方がZX7より少しだけホットだったし,前に使ってたのより良かった。あとボールスピードに加えて,ZX5は構えたときの見た目が変わったのが本当に気に入ったんだって。これはテストの初期段階ではとても重要なステップ。もし構えたときの見た目でヒデキが何か違和感を抱いたら,そのプロダクトはもうその先のテストをしない。ZXドライバーのシェイピングとマスキングにあたって,彼のフィードバックはとても多く取り込まれているよ。彼はまっすぐなトップラインを好むし,クラウンとフェースがいい感じにコントラストしてるのが好きなんだ。 *11

JW:テストのときに「7」のパフォーマンスってどうだった? 「5」に決めた最大の要素は? *12

Srixon:ZX5もZX7もどっちも成功例だった。ヒデキは両方のモデルを今年のPGAの大会いくつかで使った。最終的にヒデキがZX7じゃなくてZX5に決めたのは,飛距離。ZX5のセットアップの方が,ボールスピードもキャリー飛距離も出たんだね。ZX7のセットアップは,コントロール性が高かった。ある大会でヒデキはZX7を使って,フェアウェイヒットが80%以上あったけど,でもZX5ほどのキャリーが出なかったんだ。その大会の途中でZX5に戻したんだ。 *13

次にアイアン

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JW:ソールグラインドに関して,彼の望むターフインタラクションを実現するために,ソールってどう変えられていったの? それと,オフセットのあるなしに関して,ヒデキの好みは? *14

Srixon:僕らは常にヒデキのスイングに合わせて調整しているし,彼の思考プロセスにもついていっている。最近僕らは,彼のアイアンのリーディングエッジに小さなCグラインドを追加したんだ。フラットな「フル」ソールデザインに加えてね。それとヒデキは,トウとヒールのノッチの開発に関しても,リーダーの一人になっている。彼が強く信じているのは,トウとヒールのノッチがあることで,より一貫してスムーズなターフインタラクションが実現できるってこと。ヒデキのアイアンにはいつもこれらのノッチがあって,ZXラインでこのノッチを戻したのは,彼の影響がとても大きかったんだ。 *15

オフセットに関しては,ヒデキはアイアンでオフセットがまったくないよりは少しある方が好きだね。彼の目はとても鋭いし,いろいろいじってすべてのプロダクトをテストするのが大好き。アイアンについてヒデキにとって鍵になるのは,全般的なホーゼルの形状とテーパーの一貫性,フェースフラットとホーゼルとのあいだのブレンド,そしていちばん大事になるのが,ホーゼルからリーティングエッジにかけてのスムーズなつながり。そのつながりがスムーズでほとんどストレートになるようなオフセットが必要なんだ。 *16

JW:ソールグラインド以外だと,彼の好みに合うように,どんな調整がなされている? *17

Srixon:ヒデキにの一般的なアイアンの形状っていうのは,過去何年も基本的には変わっていない。いろいろテストはしてるんだ,オフセットとか,重心の位置とか,マッスルとかフランジの形状とか,あとトップラインの厚さとか。でも基本的にはもともとのところに立ち返る感じ。彼はそういうテストの過程を楽しんでいるし,自分のバッグの中身がつねに最高の状態であるようにすることを楽しんでいる。今は彼のロングアイアンを調整していて,大会によってはバッグの中身を変えると思う。彼は新しいZX製品(ZXユーティリティー,ZX5,ZX7)のロングアイアンを全部試していて,ZXユーティリティーとZX7の4番アイアンをバッグに入れている。ZX5とZX7アイアンは,ソールグラインドを彼のスペックに合わせているよ。 *18

ヘッドデザインと同じく,彼はシャフトもいつも試している。ヒデキはつねに,長さとロフトとライとのベストな組み合わせを求めているんだ。その週に打つべき飛距離に合わせてね。組み立てに関しては,ヒデキの感覚はとても鋭くて,常に俎上に載せられるのは,ウェイトの感じられ方。彼のセットアップについては,組み立てたクラブすべてについて記録をとっている。それからまた,鉛テープも0.5グラムと1グラム刻みで準備しておいて,ヒデキがそれをクラブのいろいろな場所(マッスル,フランジ,ホーゼル,シャフト)に貼って試している。クラブのフィーリングに応じてね。アイアンのテストのときは,ヒデキはいくつかの番手を試すっていうよりは,フルセットを試すのが好き。というのも,テストして彼が気に入ったアイアンがあったら,すぐにフルセットが試合で使えるようになっているわけだから。 *19

それからウェッジ

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JW:52から60まで,ヒデキのウェッジはそれぞれ違うグラインドになっているよね。それぞれのニュアンスと目的を教えてくれる? *20

Srixon:3つのソールグラインドはみんな,似たような特徴がある。ヒデキは52°のソールはそんなに変えないけど,56°と60°のはよく調整している。3つのソールはみんな,微妙なCグラインド形状になっている。56°と60°にはアグレッシブなヒールリリーフがあるね。それからヒデキは,アイアンにあるのと似たような,微妙なリーディングエッジグラインドも活用している。ヒデキはそれら3つのウェッジのソール幅とかバウンス角とかを変えるけど,それはコンディションとか打ちたいショットに依ってのこと。これらの3段階と,あとソール半径(ヒールからトウにかけてのソールの曲がり具合)でソールデザインを変えて,それによって彼が求めるターフインタラクションとかショットの打ちやすさとかを実現する。アドレス時の形状を変えることなしにね。56°と60°は,ヒデキのはとてもストレートなリーディングエッジをしてて,オフセットはほんの少しかまったくない。60°と56°はウィークにすることでオフセットを減らして,ホーゼルからリーディングエッジにかけてすごく真っ直ぐでスムーズな移行にしている。 *21

最後に全般的な話

JW:クラブを組むときに排除したいミスってある?(左や右へのミスとか) *22

Srixon:ヒデキは右へのミスが好きじゃないね。彼が好きな弾道は,まっすぐ飛んでいって,左に落ちる球。ドライバーで右へのミスがあったら,彼のバッグに入る余地はない。 *23

JW:彼は高MOIのヘッドが好きだよね。どうして? そして何よりも彼が実現しようとしているのは? *24

Srixon:スピン,寛容性,ローンチ,スピード,などなど。これらは構えたときの形状からくるもの。ヒデキはいつも大きめのヘッドに惹かれてて,というのも打ちやすそうに見えるから。アイアンのところで言ったように,彼の目はとても鋭くて,あるプロダクトが彼の期待に沿わないように見えたら,打とうともしない。これはつまり,ヒデキはつねにすべてのドライバー形状を見ていて,彼の好みについて僕らにフィードバックをくれているってことなんだ。 *25

JW:テストのプロセスについて詳しく教えてくれる? ヒデキがクラブをバッグに入れるのを決めるまでの。 *26

Srixon:何か気に入ったかたちにクラブがあったら,ドライバーのパフォーマンスを調整しはじめる。だいたいはクラウンペイントとフェースとのあいだのマスキングラインを調整する必要があって,それでトップライン形状とかフェース角とかライ角とかが,彼の好みになるようにしていく。ボールスピードは彼にとっては常に最重要項目だね。新しいZXドライバーは Rebound Frame を採用していて,今年僕らの競争力を高めてくれたし,彼にとって無類のものになった。特にZX5ドライバーは。それでボールスピードが十分になったら,フィッティングプロセス(ロフトの調整,重心位置,そしてシャフト)に入って,弾道とスピン量が彼の求めているものになるように調整する。レンジでいい感じになったら,ヒデキがそれをコースで打ってみて,それで彼が打つべきショットが全部打てるかを確認するんだ。 *27

JW:彼独自のテンポだと,どんなタイプのシャフトがいちばんよく反応する? *28

Srixon:ヒデキはいろんなシャフトをいっぱい試しているけど,傾向としては元調子のシャフトがフィットするみたいだね。 *29

ソース
クラブセッティングの変遷

*1:Sentry TOC Tour Truck Report: New sticks, new companies, and Patrick Reed buys his own threads – GolfWRX

*2:: Historically, Hideki has preferred heavier shafts and swing weights. Is that to complement his unique tempo, or is it to satisfy launch conditions more?

*3:: Hideki is constantly testing driver shafts, including lightweight options. He has found that heavier shafts allow him to generate more clubhead speed with his swing. Hideki also believes that heavier shafts help create and support his unique tempo.

*4:: What launch data numbers are his sweet spot, what does the driver have to do numbers-wise?

*5:: Hideki is very protective of his launch monitor numbers, and he is constantly tracking them and analyzing them. Based on PGA Tour launch monitor data, he averages mid to high 170s ball speed, low to mid-2000s RPMs backspin, and 100 feet peak height.

*6:: Any internal weighting to the driver head?

*7:: Through the fitting process, we did quite a bit of testing and definitely explored different internal weighting options with hot melt. Hideki enjoys the test process and exhausting all options before making a final decision. With the ZX5 driver we ended up finding a very unique place to put the hot melt, but that is a secret we prefer to keep.

*8:: Is there a certain acoustic he prefers?

*9:: Hideki has a very sensitive sense of hearing. This drives his extremely particular passion for finding the perfect sound and feel. For drivers, he prefers a higher pitch sound over a muted tone, which may also be a reason he prefers the larger game improvement shapes on woods. In addition, Hideki’s sense of sound even trickles down to his ball preference. It is incredible what Hideki can sense when ball testing, specifically in his short game and putting.

*10:: What about the ZX5 has he responded the most to?

*11:: The key factor for him was the ball speed. The ZX5 was a touch hotter for him compared to the ZX7 and it beat his previous gamer. In addition to the ball speed, he really likes the new shape of the ZX5 from the address view. This is a critical step in the introduction process. If Hideki has any issues with the address shape, he will not test the product. We included a lot of his feedback into the ZX driver shaping and masking. He prefers a very straight topline with a nice contrast between the crown and face.

*12:: In testing, how did the 7 perform for him, and what were the deciding factors getting into the 5?

*13:: We had success with both the ZX5 and ZX7 drivers. Hideki played both models in numerous PGA tournaments this year. The deciding factor for Hideki to choose the ZX5 over the ZX7 was distance. The ZX5 setup generated more ball speed and carry distance. The ZX7 setup allows him to maximize his control. During a tournament, Hideki played the ZX7 and hit over 80 percent of his fairways, but it was not carrying as far as the ZX5. He went back to the ZX5 mid-way through that event.

*14:: In regards to the sole grinds, how has the sole been modified to give him the preferred turf interaction? In addition, Hideki is a player that prefers offset vs no offset?

*15:: We are constantly adjusting to Hideki’s swing and changes to his thought process. Recently, we have added a small C-grind to the leading edge of his irons along with a flat “full” sole design. In addition, Hideki is one of the leaders in developing the toe & heel notches. He strongly believes the toe and heel notch creates a more consistent, smooth turf interaction. Hideki has always had these notches in his irons, and he was a huge part of bringing the notches back in the ZX line.

*16:With regards to offset, Hideki prefers some offset over zero offset in his irons. He has the most specific eye, and he loves to tinker and test all products. The key areas for Hideki when it comes to irons are the general hosel shape and taper consistency, the blend between the face flat and hosel, and most importantly the smooth transitions from the hosel into the leading edge–there needs to be offset as he wants the transition to be smooth and almost straight.

*17:: Beyond the sole grinds what other accommodations are made to get his irons dialed in?

*18:: Hideki’s general iron shape has stayed consistent throughout the years. We have done some testing with different offsets, CG location, muscle and flange shaping, and topline thickness, but we generally come back to his baseline gamer. He enjoys the testing process and making sure he has the best product for his game in his bag at all times. Currently, we have been tinkering with his long irons, and he will change what is in the bag depending on the tournament. He has tested all of the new ZX products (ZX Utility, ZX5s, and ZX7s) long irons and has put the ZX Utility and ZX7 4i in his bag. The ZX5 and ZX7 irons had his sole ground to his spec.

*19:Similar to the head design he likes to test shafts all the time. Hideki is constantly looking for the best combination of the length, loft, and lie to hit the gaps he needs for that week. In terms of builds, Hideki has a very heightened sense of feel and one area that constantly comes up is how he can feel the weight. For his builds, we weight sort and document everything for each club build. We also travel with pre-cut lead tape in ½ and 1 gram increment, and Hideki will apply the tape to different areas of the club (muscle, flange, hosel, shaft), depending on how the club feels while testing. When iron testing, Hideki likes to have a full set built rather than just a few lofts. We do this because if he likes the iron while testing, then we have the full set ready to go for him to test right away.

*20:: From 52 to 60 it appears that Hideki has multiple angles ground into his clubs. Can you explain each nuance and what purpose it serves?

*21:: All three sole grinds have a similar characteristic. Hideki doesn’t change his 52 sole often, but he is constantly tinkering with his 56and 60. All three soles have a subtle C-grind shape. The 56 and 60 have an aggressive heel relief. Hideki also utilizes a similar subtle leading-edge-grind that is in his irons. Hideki will vary the width and bounce angles of the three surfaces depending on the conditions and shots that he is looking to hit. These three tiers as well as the sole radius (the sole curvature from heel to toe) allow us to manipulate the sole design to achieve the turf interaction and versatility that he may be asking for without changing the address shape. In the 56 and 60, Hideki plays a very straight leading edge with little to no offset. He plays his 60 and 56* weaker to help remove the offset and maintain a very straight, smooth transition from the hosel to leading-edge

*22:: Is there a miss you tend to build out of his clubs (left or right)?

*23:: Hideki does not like to see the ball go right. He likes to hit it straight and see the ball fall left. If a driver has a right miss, it has no chance to make it in his bag.

*24:: He prefers higher MOI heads. Why is that? And what is he trying to achieve more than anything?

*25:: Spin, forgiveness, launch, speed, etc. This is driven by the address shapes. Hideki always gravitates toward larger heads at address because they look easier to hit. As stated with the irons, Hideki has an extremely critical eye, and if a product look does not meet his expectations, he won’t even try to hit/test it. This also means Hideki is always looking at all driver shapes and giving us feedback on his preference.

*26:: Can you explain the detailed testing process Hideki goes through to put any club in his bag?

*27:: Once he finds a shape he likes, we will start to dial in the performance of the driver. We typically need to manipulate the masking line between the crown paint and face to achieve the topline shape, face angle and lie angle that he wants to see at address. Ball speed is always critical for him. The new ZX driver with Rebound Frame has really helped us improve our competitiveness this year and it has been unmatched for him, in particular with the ZX5 driver. When ball speed is sufficient, we work through the fitting process (adjusting loft, CG location, and shaft) to dial in the ball flight and spin numbers that he wants to see. If it feels good on the range, Hideki will take it to the course to confirm he can hit all the shots he needs.

*28:: With his unique tempo, what types of shafts does he respond the best to?

*29:: Hideki tests many different shafts, but the tendency is to fit him in higher kick point shafts.