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結局のところ「2D/3Dのスイング」ってなんなんだ|「東京ゴルフラボ」への苦言

「東京ゴルフラボ」については期待しているだけに苦言しか出てこないのですが,これもそのひとつ。*1

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ここで高野氏は「2D(2次元)的なクラブの動きと3D(3次元)的なクラブの動き」という話をしているのですが,「3面3軸の立体的なクラブの動き,これがロックされないで力がかかり続けて動きの中でフローがある状態」を「3D的クラブの扱い方」と定義しています。一方「2次元的なクラブの扱い」とは,「クラブをロックして立体的な力が止まってしまって固める動きでボールにインパクトしてしまう」だと定義しています。「固いクラブの使い方」を要するに「2D的」と呼んでいるわけです。

そのあとGEARSを使ってクラブの動き・挙動を見ていますが,これによると「2D的な動きの場合は,始動以降早めにフェースが開いている」,これをすると「切り返しでインサイドに引かれたクラブがアウトドアから降りてきて,インパクトで固いアクションになる」。一方で「3D的な動きの場合は始動からわりと長くクラブフェースがボールを見続けて,アウトサイドに上がったクラブが切り返しからいい感じでインサイドに降りてきて,インパクトでいいクラブアクションになりやすくなる」

でもこれ,説明になってなくないですか?

だって,ここで2Dだ3Dだって言ってるのって,要は程度問題でしょ? 「クラブをロック」って言ったって完全にロックするわけじゃないし,3次元空間の中で運動が行なわれている以上,それはどうやったって3Dの運動じゃないですか。それに,「始動以降早めにフェースを開く」方が「ロックしてない」,逆に「始動からフェースがボールを見続けている」方が「ロックされている」と考えてもおかしくないじゃないですか。

結局ここでは「2D=固い動き,3D=柔らかい動き」「2Dはダメ,3Dは望ましい」って言ってるだけであって,その「固さ・柔らかさ」の本質には全然触れられていないんですよね。だったらそもそも「2D/3D」って言葉を導入する意味ないじゃん。

「ゴルフクラブはシャフト軸線上に重心がない”偏重心”の道具だ」って言っておきながら,その「偏重心」と「柔らかい動き」と「フェースの開閉」と「2D/3D」との話が噛み合ってなくて,定義としても説明としても稚拙だと感じずにはいられません。

いや,わかるんですよ

何を言おうとしているかは。でもさー,「100%アカデミック」「100%アマチュア目線」とか謳ってるなら,もうちょっとちゃんとやってほしいっていう。

あと,GEARSの映像で割と顕著なんですけど,「2D」の方はアドレス時のシャフト軸とバックスイングとの軌道がほぼ重なってて,「3D」の方はズレがある,っていうのは重要だと思うんですよね(これこそが「偏重心」の道具を扱うポイントだと思うんですけど)。ここに触れられていないのも,不可解。

これに比べると,板橋繁の本*2の方が,まだマシ。「スイング中,ゴルフクラブにはα・β・γの3つのトルクがかかるけど,これは基本的に手を支点にした考え。そうじゃなくてクラブの重心という観点からスイングを考える」とかなんとかいうやつ。

今度は「3Dボディモーション」だと

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こんどはクラブの動きじゃなくて体の動きに対して「3D」あるいは「3面3軸」の話をしているんですが,これもやっぱりあえて「3D」って言う必要ないよね。だってクラブの話と同じで,3次元空間の中で運動している以上,どれだけ稚拙な動きであってもそれは「3D」なんだから。

ここで説明されている「3面3軸」の話は『ザ・リアル・スイング』って本*3の中で詳しく説明されていたので目新しいものではなく,「実は側屈がキモ」ってのもイマサラ感が強い。

「風の大地」感

ということで,「東京ゴルフラボ」は始まったばかりなのに,最近の『風の大地』に似たものがあります。要するに,「ダメだろうって分かってるけど,ついつい見ちゃう」「見てツッコミを入れるところまでが体験」ってことです。

繰り返しますが,高野さんには頑張ってほしいんです。もっと認知されるべき人なんです。だからこそ,ちゃんとしたアウトプットをしてほしい。

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