オーガスタナショナルの設計で知られるアリスター・マッケンジーがレイアウトしたのが,Cavendish Golf Clubです。
http://www.cavendishgolfclub.com/
イングランド中央部,いわゆるMidlandsにあるDerbyshireのBuxtonという街にほど近い,山の上のゴルフコース。1923年にデヴォンシャー公爵(Duke of Devonshire)がマッケンジーにコースの設計を依頼し,1925年に完成したと言われています。
残念ながら,訪れた日は前日までの大雨でコースの半分がクローズド。ということで,実際にラウンドできたのは1番から5番ホールまでと,15番から18番までの9ホールでした。その他に数ホールを見て回りました。
Tom Doak "The Confidential Guide To Golf Courses"の中でこのコースは,「最初の2ホールをプレーしているときには『こんなところで自分は何をやっているんだろう』と訝るかもしれないけれど,3番ホールのティーショットを打って進んでいけば,だんだん様子が分かってくる。8番から11番ホールまでのストレッチは,このコースをさらなる高みへと持ち上げる」と書かれていて,3ホール目から云々というのはまさにその通り,8番から11番までというのは,上述の通り残念ながら体験できませんでした。
素朴な趣のクラブハウスです。
1番ホールのティーからクラブハウスを見下ろしたところ。これだけでも,けっこう新鮮な光景ですけどね。
1番から3番までは,山の傾斜に対して垂直に,ジグザグと進むルーティング。
例えばこれは,2番パー4ですが,確かに「なにやってるんだ」感はあります。
これが3番パー4。ちょっと気持ちが高まってきます。
3番のグリーンから傾斜を下っていき,4番ホールは打ち下ろしのパー3。がぜん面白くなってきます。
5番パー4。右ドッグレッグで,距離は少し長め。
これは15番のティーに向かうスロープから撮った写真で,左側手前に5番のグリーン,奥にそのフェアウェイ。真ん中が6番のティーから奥にフェアウェイ。
7番はプレーしていないですが,写真だけは撮りました。このツリーラインに沿ったティーショットのあとで……
……こんなグリーンが待ち構えています。
少し低い土地に移動して,8番。眼下にBuxtonの街並が見えます。
実際には6番から14番までプレーできず,15番にワープ。ふたつのバンカーがポッコリと待ち構えるパー3ホールです。
16番は,山の斜面にそって打ち下ろしていくパー4。旅の終わりを感じさせます(始まったばかりなのに!)
17番パー3。これはグリーン左から。なんとなくオーガスタナショナルを想起させるのですが,気のせいでしょうか。
18番,右ドッグレッグのパー4で終了。
ここまではるばる来たぞという達成感と,どうせなら全ホールやりたかったよなという寂寞感とが入り乱れた,Cavendishでのラウンドでした。
8 Feb 2016