ウィリー・パークJr設計の三大コースといえば,SunningdaleのOldコースがトップで,そして「Hollinwell」と言われるノッティンガムのNotts,さらにはOxfordshireにあるHuntercombeである,とどこかで目にしたのですが,それもあってNottsはずっと行きたいコースでした。
彼が設計したコースに行くと,もれなくこの写真を目にします。スコットランド出身で,もともとはゴルファーとして全英オープン優勝2回。Wikipediaの記事によると,イギリス,アイルランド,ヨーロッパ,北米で,合わせて170ほどのコースを生涯で設計したとあります。
さて,Nottsは,ロンドンからクルマで北上すること3時間弱。高速道路のM1を降りて,緑に囲まれた道を少しだけ東に進むと,コースに到着します。
歴史を感じるクラブハウス。この日はメンバー同志の集いがあったようで,夕方以降は多くの「boys」たちがパブで楽しくやっていました。
やっぱりいました,ウィリー・パークJr先生。
週末はビジターは12時以降からしかスタートできなかったはずですが,ティーが空いているスキをみてちゃちゃっとスタート。
1番ホールはストレートなパー4。特に特徴はないですが,なんとなくこのあとに期待が持てる光景です。
2番,左ドッグレッグのパー4。なんともカラフルな植生ですね。
3番は軽い打ち下ろしのパー5で,ここでいったんクラブハウスに戻ってきます。スタートに間に合わなかった人もここで合流できる,という配慮でしょうか。
再びクラブハウスを背にして,4番パー4。フェアウェイにこんなバンカーが待ち構えています。グリーンのフロントエッジまでだいたい110ヤードぐらいの位置。
5番,コース最初のパー3。これはグリーン左から。冬のイギリスは昼間での太陽が低いので写真を撮るのが大変ですが,たまにこんな美しい光が撮れたりします。
6番パー5。たしかこのホールの脇に,通称「Hollinwell」の由来になっている井戸があったと思うのですが,ティーショットをミスしてそれを探す余裕がありませんでした。
7番8番とストレートなホールが続き,9番パー3はこんな感じ。この光景を「趣がある」とみるか「もの寂しい」とみるかは,好みの問題でしょう。
11番パー4。丘の方に向かって打ち上げていきます。左右が法面になっています。
12番のティーに向かう途中,11番のグリーンを見下ろしたかたち。たぶんこのコースでいちばん美しい光景でしょう。
高いところに登ったこともあり,12番から少しだけ雰囲気が変わります。ティーショットはいままでなかったブラインド。
13番は打ち下ろしのパー3。レギュラーティーから200ヤード弱。
16番パー4は,ティーショットが打ち下ろしで,距離も350ヤードほど。距離がないかわりに,グリーンは横長で,その手前にはこんなバンカーが。
17番パー5。終わりを予感させる光景です。このホールの左手に,クラブハウスが見下ろせます。
18番,ストレートで軽く打ち下ろしてくるパー4。バーからメンバーの同志たちがあなたのプレーを見つめています。
プロショップの方に聞いたら,日本人ゴルファーも頻繁ではないにしろこのコースを訪れている,とのことでした。イギリスといえばリンクスコースが想起されますが,こういった内陸の密やかで美しいコースも,もっともっと注目されてほしいです。
21 Dec 2015