週末にのんびりしようと思い,ロンドン南西のリッチモンドへ行きました。公園の地図にゴルフコースらしきものを見かけたので,ついつい中に侵入してみました。その名も Royal Mid-Surrey Golf Club。
Royal Mid-Surrey Golf Club :: Golf Club
Royal Wimbledon があるのは知っていましたが,他にも Royal のつくコースがロンドン近郊にあるとは知りませんでした。
「そのうちここに来てみようかなぁ」などと思いながらクラブハウスの周りをウロウロしてたらスタッフに呼び止められて,「あなたメンバー? ここはメンバー以外は入れないよ。あとジーンズもダメだよ。」ということで,なんとも恐縮……。ほんとすみません。
申し訳ないと思いつつ,せっかくなのでプロショップでおみやげでも買っておくかと思い,コースガイドをくださいって言ったら,「これタダのやつだから,持って行っていいよ」と。グリーンフォークは? 「それもタダだから,どうぞ」と。さらに恐縮……。
「メンバーかその同伴者じゃないとプレーできないよ,ここは」と,プロショップの人には言われたのですが,サイトによると,
Visitors without the means of an introduction via a member are most welcome to request the opportunity to play either course; mid-week invitations are extended to visiting golfers at the General Manager/Secretary’s discretion. Upon receipt of such an enquiry consideration will be given for up to 4 players.
http://www.rmsgc.co.uk/by_royal_invite
ということで,丁寧にお願いすれば,最大4名まで,平日のプレーが許可されるかもしれない。(もしかしたら他のプライベートクラブでも同じなんでしょうかねぇ)
コースの歴史を読むと,
古くからロイヤルファミリーとはつながりがあり,クラブ名にRoyalが冠されたのが1926年。時のプリンス・オブ・ウェールズがキャプテンのときでした。
コースはOuterとInnerの2コース,あわせて36ホールあり,クラブの最初のプロ,全英オープンを5度制した J.H. Taylor が,Outerコースを設計。エディンバラの Royal Burgess Club から引きぬかれたグリーンキーパーの Peter Lees とともに,今も残るコースを作りました。
大きな大会の開催歴として,1904年の世界マッチプレー選手権,1946年のイングランドアマチュア選手権,1961年と1968年のPGA選手権などがあります。
2001年には火事があり,クラブハウスが45分間で焼失。しかし忠誠心の高いメンバーに支えられ,新しいクラブハウスが2003年に完成……。
http://www.rmsgc.co.uk/heritage
ってな感じで,そういう歴史あるロイヤルなコースがひっそりと(って単に知らなかっただけだけど)存在しているところに,イギリス(あるいはイングランドあるいはロンドン)の奥深さを感じます。
16 Aug 2016