イースターの4連休を利用して,South Wales にゴルフ旅行に行ってきました。最初にラウンドしたのは,Royal Porthcawl Golf Club。1913年,Harry Colt 設計。
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クラブの歴史を物語る写真が,クラブハウスのいたるところに。
"The Confidential Guide to Golf Courses" によると,
このコースがライダーカップの開催地に選ばれなかったのは残念。海岸線に造られており,ターンベリーを除けばチャンピオンシップコースの中でもっとも厳しい気候が予想されるコース。ここが売りにしているのは,チャンピオンシップリンクスでは唯一,すべてのホールから海が見えること。しかしそのためには,バックナインで丘をちょっと登る必要があるが。しかし,岩浜に沿った最初の3ホールは,その印象を強く残すだろう。
また,"True Links"によると,
このコースのクオリティは,アマチュア選手権,女子選手権,カーティスカップ,ホーム・インターナショナルなどを開催していることからもうかがえる。1909年,23番目に「Royal」の名を関するコースとなった。
などと書かれています。
山口信吾さんの日経電子版の記事にも,この Royal Porthcawl が登場します。が,文中にある「1995年には、ヨーロッパツアーとアメリカツアーの代表選手による対抗戦「ライダーカップ」の舞台となりました。」というのは間違いで,実際には「1995年の Walker Cup」ですね。Walker Cup は,アマチュア版のライダーカップ(ただしUS対UK/Ireland)。
さて,Royal Porthcawl は,典型的な「going out, coming in」なリンクスコースとは違い,コースは三角形なエリアにレイアウトされています。左はブリストル海峡。ゴルフコース設計の評価項目のひとつに「walkability」というのがあるらしいですが,このコースはまさにそれを満たす,歩きやすいコースです。グリーンから次のティーも近く,分かりやすいですし。リンクスでやっていると風向きには敏感になりますが,歩きのラウンドだとホールとホールとの相対的な位置関係が分かりやすいです。ホール間をさえぎる木もないですしね。
ウェールズ最大の都市カーディフからはクルマで1時間以内。海沿いの住宅地を抜けると,しれっと建つクラブハウスにたどり着きます。
クラブの外観はシャビー。
この日はリンクスならではの強い風(といっても普通の風かもしれないけど)が吹いていたので,コースの難易度はさらに高く感じました。特に出だしの3ホールでは向かい風。カラダが温まっていないので,なおさら向かい風はキツイです
1番のティーから。
2番のグリーンからティー方向に。
3番パー4。フェアウェイの入り口でバンカーが待っている。
コースは正統派リンクス。土壌は砂地でフェアウェイとグリーンは固くさらにアンジュレーションがあり,バンカーは深くて適切な場所にあり,コースを彩るのはラフとゴース。攻めたいのか守りたいのか,球を上げたいのか転がしたいのか,右からいきたいのか左からいきたいのか,ひとつひとつのプレーに確固たるプランがないと,大変な結果になりえます。
4番パー3。ここで風向きが変わる。
5番パー5。グリーンからティー方向。
7番パー3のグリーンは縦長でアンジュレーションが強い。
リンクスのバンカーはたしかに深いんですが,砂質がいいので,出すこと自体はさほど難しくありません。カベ近くにボールが止まっていなければ。
8番パー5。グリーンに近づくにつれて増えるバンカー。
10番パー4。気の抜けないグリーン。
11番パー3。
13番パー4。グリーン後ろに目印のポールが。
18番のアプローチは海に向かって。
なかなかタフなラウンドでしたが,この18番ホールの光景で,リンクスでのラウンドの楽しさを再認識できました!
3 April 2015