よくプロのクラブセッティングの写真を見ると,使い古して錆びついたウェッジがバッグに入っていたりしますが,その一方で新しいウェッジはスピン性能のさらなる向上を謳っており,果たして新しいウェッジと使い古しのウェッジとでは,スピン量などにどれぐらいの違いが出るのだろうか?という,WRXの検証記事です。
ところで,下で出てくる「ストックショット Stock Shot」って聞いたことなかったですが,どうやら「シャローに打って低く打ち出すもののスピンをかけてグリーン上でピタッと止まるショット」みたいなものかと……。
GolfWRX "Do you really need to buy new wedges?"
http://www.golfwrx.com/292393/do-you-really-need-to-buy-new-wedges/
拙訳
以下の3つのウェッジを使って,4種類のショットでテストをした。
新しいウェッジ(58度)
使い古しのウェッジ(58度,1シーズン使用)
超使い古しのウェッジ(58度,複数シーズン使用)
結果
10ヤードのフロップショット
- 超古:3398 rpm
- 古:4262 rpm
- 新:4226 rpm
25ヤードのストックショット
- 超古:5249 rpm
- 古:4613 rpm
- 新:5291 rpm
40ヤードのストックショット
- 超古:6739 rpm
- 古:6195 rpm
- 新:6710 rpm
ウェッジのスピンロフトについては“The Wedge Project”by Andrew Rice at www.andrewricegolf.com を参照。
フルショット(80ヤード)
- 超古:9435 rpm, peak spin rate of 10,117 rpm
- 古:10,260 rpm, peak spin rate of 10,400 rpm
- 新:10,641 rpm, peak spin rate of 11,121 rpm
これらの数値から分かることは,新しいウェッジはスピン量という点に関して,使い古したウェッジより機能するということ。ウェッジが古くなるにつれて,どの距離のショットでもスピン量は減る。
ということで,グリーンでのボールの止まり方が緩くなったと感じたら,あるいは普段よりボールの打ち出しが高くなった(特にラフからのショットで)と感じたら,ウェッジを買い換えるのがおすすめ。