テニス好きのゴルファーであれば,このタイトルを読んだだけで「なるほどね」と思われると思いますが,老婆心ながら説明すると,ラファエル・ナダルは左利きのテニスプレーヤーで,バックハンドは両手で打ちます。ということは,ナダルにとってのバックハンドは,ちょうど右利きのゴルファーと同じかたちになるわけです。
面白いのは,ナダルはもともと右利きで,フォアハンドはこすりあげるスイングでトップスピンのスピン量が多めであるのに対して,バックハンドの方が(右手の押し込みも使って)フラットに近い球を打つんです。で,ボールに入る余裕がある場合,バックハンドは左足を踏み込んで(いわゆるクローズドスタンスで)打つ。で,フラットに近いといってもトップスピンはかけるので軌道としてはアッパーになる。これがちょうどドライバーでスライスではなくドローを打つためのイメージになるよ,というのを,このリンク先の動画は言っています。
Fix Your Slice Play Like the Pros Jamie Mulligan The Nadal Backhand Drill
ゴルフの前にテニスをやっていた僕にとっては,いちばんシンプルでありながらいちばんイメージしやすい教えでした。(ということは実際にティーに立ったときに思い出しやすいし,コースで実現しやすい)
ナダルのバックハンドを見たいという方は,↓これがちょうどいいのではないかと思います。視線はインパクト地点に残し,左足に体重を乗せ,軌道がアッパー,フェイスが返って右腕が伸びているのがよく分かります。