Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

テーラメイド R15 エアロバーナー ハイブリッド

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GolfWRX "Review: Taylormade R15 and AeroBurner Hybrids"
http://www.golfwrx.com/285587/review-taylormade-r15-and-aeroburner-hybrids/

長所:R15とエアロバーナーハイブリッドは,SLDRやJetSpeedハイブリッドよりもスピードが出る。

短所:R15の小型でピーナツ型のヘッドは,もっとボールの後ろに肉厚感が欲しいゴルファーにはアピールしない可能性が。エアロバーナーは,ドライバーやフェアウェイウッドと同様,調整機能がない。

ターゲット:R15は,コンパクトなヘッドでありながらフェース全体にわたって速い初速をうめるハイブリッドを求める上級者向け。エアロバーナーは,ミスヒット時にも初速が得られるような,寛容性の高いハイブリッドを求めるすべてのレベルのゴルファー向け。

レビュー

R15を手にした瞬間,これが「多用性」のために設計されたものだということが分かるだろう。小型でツアー向けの形状は,あらゆるライからの操作性を最大化するためにデザインされている。実際,タイトなライからも,ティーショットでも,ラフからでも,同じような働きをすることが確認できた。

上級者が喜ぶであろう小型のヘッドは,フェアウェイウッドのようにアドレスでスクエアに構えられ,まるでパワフルで正確な木槌(mallet)を手にしていると感じられるだろう。小ぶりではあるが,ソール前方にあるオープンチャネルが,フェース全体のスピード性能を高めている。

いまマーケットに出ている他の調整機能付きホーゼルと同様,R15も3度のロフトスリーブがあり,ゴルファーは打ち出し条件を最適化できる。スタンダードセッティングはニュートラルな弾道になることが,テストで確認できた。

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R15 ソール

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R15 フェース

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R15 クラウン

エアロバーナーレスキューは,パフォーマンスと寛容性とのブレンドである。他のエアロバーナーメタルウッド同様,レスキューもクラウンのセンターが持ち上げられ,ホーゼルにフィンがついた空力形状で,重心は低く浅く,これらすべてがあわさって最大の初速と飛距離を生み出す。

テーラメイドによると,Speed Pocket と Thru-Slot technology の改良により,スイートスポットは前のモデルに比べて最大で2倍に拡大,そしてシャフトの長尺化でクラブヘッドスピードを実現するのではなく,エアロバーナーハイブリッドは前のハイブリッドよりシャフト長が0.5インチ短くなった。これにより多くのゴルファーが扱いやすく感じるクラブになった。

R15とは異なり,エアロバーナーレスキューは5(25度)と6(28度)の番手も提供されている。これにより,ゴルファーは,バッグから4番アイアンから6番アイアンまでを抜いて,かわりにより寛容性が高く打ちやすいクラブを入れる自由が与えられた。もし4番や5番アイアンをバッグに入れておきたいにしても,エアロバーナーレスキューによって飛距離のギャップが埋められ,これまでに挑戦したことのないショットを打つチャンスも生まれるだろう。

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エアロバーナー ソール

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エアロバーナー フェース

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エアロバーナー クラウン

テスト

最初にレンジで行ない,そのあとモニターを使った。レンジでの感触では,R15が抜きん出ていたと感じる。インパクト時のフィーリング,安定して,ナチュラルから軽いドローの弾道,そして飛距離は,まさに求めていたものだった。

とはいえ,エアロバーナーにがっかりしたわけではない。弾道はいくぶん高く,そしてドローバイアスがかかっているが,飛距離はほぼR15と同じだった。

テストでは,テーラメイドのJetSpeedとSLDRハイブリッドとあわせて行なった。

数値

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ドライビングレンジで抱いたフィーリングを裏付けるように,ローンチモニターの数値はR15がエアロバーナーを上回った。しかし,数値だけを見ると,その差は紙一重だった。

R15はエアロバーナーに比べ,平均でボール初速が1mph速く,キャリーは1ヤード長く,少しだけスピン量が多くて打ち出し角が少しだけ低かった。ショットは予想通りニュートラルから軽いドロー。一方でエアロバーナーは,私にとってはドローバイアスがあった。

R15とエアロバーナーとの差は非常に近いが,いずれもSLDRとJetSpeedの性能を上回った。R15はSLDRより5ヤード,JetSpeedより6ヤード長く飛んだ。各クラブでのベストショットを見ると,このテストでの最大飛距離はR15から生まれた,SLDRとJetSpeedは非常に近いボールスピードであったにもかかわらず。

飛距離だけがクラブ選択の決めてではなく,そしてR15とエアロバーナーハイブリッドは似通った数値となったので,これらクラブの安定性も,ふたつの方法で検証した。

最初に,ショットのバラつきを見た。この場合,エアロバーナーがR15よりバラつきが小さく,わずかの差で上回ったが,しかしすべてターゲットより左だった。

次に,各クラブの平均ショットとベストショットとの差を見た。期待を越えるショットは嬉しいものだが,多くのゴルファーは,たまに出るスーパーショットよりは,安定して信頼できる性能を好むだろう。このケースでは,エアロバーナーがスピン量と最大高でもっとも安定していた以外は,すべてのエリアでR15がトップだった。