バッグに入れられるクラブの本数の上限が「14本」というのはなかなか絶妙なルールですが,たとえば,
- フィル・ミケルソンはPWの下は3本(52度・56度・60度)で,ドライバーの下は13度の3W・21度のハイブリッド・そして4番アイアン。
- ジェイソン・デイは,PWの下は2本(54度,60度)で,ドライバーの下は16.5度の4W・2番アイアン・3番アイアン・そして4番アイアン。
- リッキー・ファウラーは,9番アイアンの下が4本(47度,51度,55度,59度)で,ドライバーの下が14度の3W・18.5度の5W・そして4番アイアン。
ってな感じで,プロのセッティングを見ていても,長いクラブとウェッジのところが面白いです。
で,この Golf Monthly(イギリスの月刊ゴルフ雑誌です) の記事では,ウェッジのセッティングについてのアドバイスが書かれていました。
Golf Monthly "How many wedges should I carry in my golf bag?"
http://www.golf-monthly.co.uk/features/the-game/many-wedges-carry-golf-bag-66059
ウェッジのセッティングを考える上でまず大事なのは,「自分のウェッジプレーだけでなく,ゲーム全体を評価すること」ということで,自分がどうやってスコアを縮めるのか,フェアウェイウッドの本数を多くして長いパー4ホールやパー5ホールでグリーンを狙うのか,あるいはその代わりにウェッジの本数を多くして120ヤード以内の距離でハーフショットだのスリークォーターショットだのをできるだけ打たないようにするのか,それを見定めるのが必要になるということです。
で,9番アイアンから下が考えどころになるわけで,ロフトでいえば45度から64度。伝統的には,PW(ピッチングウェッジ)が45度から50度のあいだ,GW(ギャップウェッジ)が54度から58度のあいだ,そしてLW(ロブウェッジ)が58度から64度のあいだになろうかと。
ウェッジ2本体制
「Clock Face ドリル」といって,クラブの振り幅を「時計の針の9時から3時まで」みたいにイメージして1本のクラブで距離の打ち分けをするドリルがありますが,それが出来るようになれば,ウェッジの本数を減らして,その分フェアウェイウッドやハイブリッドをバッグに入れられるようになります。
それでいくのであれば,「おすすめするのは,48度ぐらいのPWと56度ぐらいのSW(サンドウェッジ)という2本体制」で,これがあれば普通は40−42度の9番アイアンとで等間隔の飛距離の感覚ができるでしょうと。
ウェッジ3本体制
これはもっともよくあるチョイスで,ウェッジが3本だとフェアウェイウッドは2本入れられることができます。もしウェッジを3本入れるなら,「おすすめは46度のPW,52度のGW,そして58度のLW」で,ちょうど6度ずつのロフトの間隔がつけられます。
ウェッジ4本体制
もしピッチショットがしょっちゅう長すぎたり短すぎたりするとき,あるいはとにかくフルショットするのがいちばん落ち着くというときは,もう1本ウェッジを追加することになろうかと。これでいくなら,おすすめ46度のPW,50度のGW,54度のSW,そして58度のLWで,こうすればアベレージゴルファーであれば8-12ydの飛距離の間隔がつけられるだろうと。