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「アベレージゴルファー」のスコア改善を数値的に検証する

「アベレージゴルファー」という言葉はきちんと定義されないままに使われている印象がありますが,この TrackMan Golf の記事では,それをまず定量化した上で,平均的な男性のアマチュアゴルファー(Average Male Amateur,AMA)がスコアを向上させるには何がカギになるのか,技術面と戦略面からアプローチしています。

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Performance Of The Average Male Amateur Golfer

男性のUSGAハンディキャップの平均は,2005年以降14.0から15.0のあいだだった。GHIN(Golf Handicap Information Network)のレポートによると,男性の平均ハンディキャップは2003年で15.3で,2012年で14.3。

ここには若干の向上のトレンドが見られるが,ゴルフ関係者の多くは,なぜ進歩がもっと早く進んでないのか疑問に思っている。このような大規模の向上を実現するには,問題を診断するために最初に「患者」を理解することから始めるべきだ。ということで,この記事は男性のアマチュアのアベレージゴルファー(AMA)のパフォーマンスに焦点を当てる。

AMAのハンデは14ないし15といわれている。年齢や国籍の制限はない。TrackManは世界中1万を超えるゴルファーのデータを収集し,パフォーマンス改善のカギはどこにあるのかを理解すべく分析を行なった。

AMAのヘッドスピード

AMAのパフォーマンスを見るにあたって,ドライバーショットから始めよう。AMAの平均ヘッドスピードは93.4mph(41.7m/s)で,総飛距離は214ヤードである。

以下のグラフは,AMAのドライバーのヘッドスピードの分布を示している。ご覧の通り,45%はヘッドスピードが91mph(40.7m/s)から100mph(44.7m/s)のあいだにある。

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AMAのドライバーショットは,効率的とは言いがたい。アタックアングルは平均でマイナス1.6度。以下のテーブルは,AMAの平均値と最適値とを比べたものだ。

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平均的アマチュアゴルファーはティーショットで30ヤード損している

AMAのキャリーは,現在の総飛距離よりはるかに伸びる可能性がある。ティーショットでは約30ヤード損しているので,アプローチショット(一般的には「2打目以降でグリーンを狙うショット」を指していると思われる,訳者注)をさらに難しいものにしている。AMAが平均的なパー4ホールで打つアプローチショットの距離を考えてみよう。

最初に,パー4コースの平均的なヤーデージを決める必要がある。

ゴルファーがアメリカのパブリックコースベスト100のひとつでプレーしたいと毎朝願う,トーレパインズ南コースに従おう。各ティーからのティーショットを打った場合の平均アプローチショットの距離を,実際の飛距離と最適化した飛距離とで比べてみた。

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トーレパインズ南コースのグリーンティーからプレーしたときでも,AMAは165ヤードのアプローチショットを残すことになる。パー4の2打目をすべてロングアイアンやハイブリッドで打つというのは,AMAにとっては楽しいラウンドとはならないだろう。

ゴルフの批評家たちはテクノロジーを語るとき,飛距離によってゴルフコースが時代遅れになっているという。しかし,彼らがハッキリさせていないのは,その話はゴルフ人口のわずか0.1%に当てはまるものだ,ということだ。実際,大半のゴルファーは,そのヘッドスピードと技術レベルに照らし合わせればはるかに長いティーからプレーしている。

もしゴルファーが同じ距離のティーからプレーしつづけるなら,ドライバーの飛距離を最適化することは彼らのパフォーマンスを改善するカギになるだろう。

前のテーブルでは,ホールの長さと平均飛距離に基づいて,AMAが打つであろうアプローチショットの距離を見てみた。

どれだけピンに寄せられるか

さらに検討を進めて,TrackMan Combine データを用い,さまざまな距離のアプローチショットでAMAがどれぐらいの精度を達成できるかを見てみよう。

下のテーブルは,アプローチショットの距離と,ホールまでの残り距離である。

TrackMan Combine のデータで見つかったトレンドと相関関係を用いて,ほぼすべてのハンディキャップあるいはアプローチショットの距離に対するホールまでの残り距離を,高い信頼度で算出することができる。

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トーレパインズ南コースの平均グリーンサイズは6,000平方フィート(560平方メートル)。ということは,グリーン中央からヘッジまでの平均距離は,44フィート弱(13.5メートル弱)ということになる。

このデータによれば,大半のゴルファーはすべてのアプローチショットで,グリーン中央を狙う必要があることを示している。あるいは,ハザードがある場合は,ハザードとは反対側のエッジを狙ったほうが懸命ということもありうる。

AMAがさまざまなショットからの起こりうる結果をひとたび理解すれば,もっとも効率的なコース戦略を実行できるようになり,ゲームのパフォーマンスが向上するだろう。

番手ごとの飛距離を理解し,自分のショットのバラつきをベースにして安全な狙い場所を定めることは,まちがいなくゴルファーに利益をもたらす。

以下のグラフは,AMAの160ヤードからのショットをプロットしたものだ。ターゲットを超えるボールが少ないことに気づくだろう。

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AMAは160ヤードからのすべてのショットに10ヤード追加することにより,グリーンと捉えるショットの割合は38.5%から44.0%に増加し,ターゲットまでの残り距離の平均は71.8フィートから60.6フィートに減少する。

つまり,技術を変えることなく,単に戦略を変えるだけで,AMAはパフォーマンスを向上できうるということだ。単に番手を上げるよりも前に,各番手での実際の飛距離を知る必要がある。

自分のキャリーの飛距離を把握しているだろうか?

AMAは,各番手のキャリーを本当に知っているのだろうか? 10ヤードキャリーを増やす戦略は,各番手の飛距離に関する知識がないことから生まれているのかもしれない。

コースの長さ,ドライバーの最適化,そしてコース戦略の3つは,AMAのパフォーマンスを向上させるカギとなる要素だ。もちろん,短いコースでプレーすることも,パフォーマンスの向上につながるのは明らかだ。

しかし,実際には,ゴルファーは自分のヘッドスピードや技術レベルからして長いコースでプレーしているというのが実情だ。以下のチャートは,ヘッドスピードとハンディキャップとの関係を示したものだ。

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これらふたつの変数のあいだには,非常に明らかな関係がある。ヘッドスピードが上がるにつれて,そのゴルファーのハンディキャップは下がる傾向にある。とはいえ,ゴルファーは単にいいスコアを出すために短いティーからプレーしろということを言っているのではなく,ゴルファーは自分に適した距離のティーからプレーすべきだということだ。

ってな感じで,最後のセクションは TrackMan のセッションの宣伝めいていますが,要するに,自分のショットのデータをとることで,それをコース戦略に役立てましょうよ,ということですかね。確かに,例えば池超えのショットで無駄に緊張するのは自分のショットの飛距離やバラつきの傾向を把握していないからで,それさえ把握しておけば,あとは「平均」や「確率」の問題と割り切って戦略を立ててスイングに集中できるように思います。