たまには千葉以外のゴルフコースに行ってみよう,日本を去る前に富士山を眺めておこう,ということで,河口湖CCに行きました。
河口湖CCに興味をもった理由はふたつあって,ひとつは以前書いた通り,映画『ロスト・イン・トランスレーション』のなかでビル・マーレイがプレーしたコースだから,そしてもうひとつはコース設計がロバート・ボン・ヘギ―(ホウライCCや西那須野CCの設計でもおなじみ)だから,です。
せっかくなんで,ビル・マーレイのプレーする映像を再掲します。河口湖CCは東・西・南の3コース計27ホールあるなかで,これは南コースの2番ホール,Par5。
都心からの旅程としては,新宿駅西口から出ている高速バスで富士急ハイランドまで行き,そこからタクシーでだいたい2500円。10時半ティーオフで,ランチは40分ぐらい(短い),ホールアウトが15時半すぎ。帰りはコースから河口湖駅までタクシーでだいたい3000円弱,ほうとうを食べたあとまた高速バスで帰ってきました。
で,クラブハウスは間違いなく古い建物なんだろうけど,古臭くなく,むしろ歴史の積み重ねを感じさせる雰囲気がありました。いいコースに来たんだな,という期待感が高まります。
クラブハウスから練習場まではちょっと歩きますが,目の前に広がるこの富士山! 午前中は曇っていたので空と富士山の雪がなじんで写真はきれいに撮れなかったですが,見慣れていない者にとっては圧巻です。チッピンググリーンとバンカー練習場も充実してたので,できるだけ早めにコースについてたっぷり練習したいところ。 ちなみに,練習場と南コースは近いので,南コースからティーオフの場合は,練習場からそのままコースに行くのがよろしいかと。(カートの移動はキャディーさんにまかせておいて)
グリーンはスティンプメーター8.0フィートでした。先週知人がラウンドしたときは7.8フィートだったとか。このへんはメンバーさんの意向が反映されているのか,先日の雪の影響で芝にダメージを与えないようにしているのかは,さだかではありません。上りで逆目だとほんとにボールが止まります。
標高が高いから,理屈の上ではボールは飛ぶんでしょうけどね。残念ながらそれは感じなかったですが。
コースは,さすがロバート・ボン・ヘギー設計だけあって,自然をうまくいかしつつ,バンカーが随所に配置されていて,パーをとるのは容易ではなかったです。 Par3ホールは,地形の高低差を生かした(といえばいいのか,単調といえばいいのか)打ち下ろしになっているところが少なからずあって,舞う風と併せて距離をあわせるのが難しいですね。
Par5ホールも,距離が長くて打ち上げていってさらにドッグレッグ,あるいは(南の2番のように)フェアウェイ途中からグリーン脇までしっかりバンカーがあったりで,ティーショットからアプローチショットまで飛距離と正確性が試されるようなホールがあったり。
そういえば,いわゆる「前4」の特設ティはなかったです。これがあるべき姿ではありますが,ティーショットがOBくさいときの暫定球を打つときの緊張感は,なかなかたまらないです。そして暫定球が会心のあたりでフェアウェイをとらえたときの悔しさといったら。
そんなコースのタフさはさておき,光景は最高でした。富士山の裾野の自然の中で遊ばせてもらっている感じは,たまらないです。 そういえば,ラフの芝はねばっこく感じました。グリーンまわりからの寄せも距離感がつかみづらく,寄せワン狙いの自分のプレースタイルに持ち込めなかったです。
スコアは50+50のちょうど100,パット数は18+17の35と,なんとも凡庸な結果でしたが,いつもとは違った環境の中でゴルフを楽しめて,そういう点では大満足でした。