Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

ルークは「ワーストボールスクランブル(worst-ball scramble)」で練習しているらしい

最近読んでいるこの本に,ルーク・ドナルドの話がいっぱい出てくるので,ファンとしてはたまらないのだけど,さっき目にしたのは「ワーストボールスクランブル(worst-ball scramble)」の話.


普通のスクランブル(best-ball sramble)は「ベストボール」方式とも言われているけど,同じ場所から2球打って,そのうちのいい方のボールの場所からまた次のショットを打って……,というのを繰り返すやり方.これを2人対2人のチーム戦でやったりするわけですな.

逆に,worst-ball scramble は(以下,「ワーストボール」)その逆で,同じ場所から2球打って,そのうちの悪い方のボールの場所からまた次のショットを打って……,というやりかた.で,ルーク・ドナルドは,これを練習に取り入れているらしいです.容易に想像できるように,例えばティーショットでいいフェアウェイ真ん中のショットが打てたとしても,もう1回打ったときにラフとかフェアウェイバンカーとかに行っちゃったりすると,2球目はその悪いライの方から打たないといけない.だからこの練習は,集中力・忍耐力・プレーの安定性を養うのには最高のテストになるみたい.

さらにこの練習は,リスキーなショットを打ちがちなプレーヤーの「習慣」を変え,より安定したプレーを指向するような変化をうながし,アプローチショットやパッティングにかかるプレッシャーも増すのだとか.

伝説のプレーヤー,ベン・ホーガンも,メジャーに向けてワーストボールによる練習で準備をしたと言われている.グレッグ・ノーマンは,そのキャリアのピークにおいて,ワーストボールでのベストスコアは「72」だったそうな.

コンピュータによるシミュショーンでは,普通のツアープロがチャンピオンコースにおいてワーストボールでプレーした場合の平均スコアは,「80」ぐらいだろうという結果になる.