Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

"LOFT UP" するときに気をつけなきゃいけないこと

最近は興奮気味にSLDR(あるいはSLDRミニドライバー)の記事ばっかり追ってるけど,「"LOFT UP" するときに気をつけなきゃいけないこと」などという気になるタイトルの記事を見つけた.まぁ結論から言えば,フェースの下めで打つとバックスピン増えて吹け上がるよ,ってことだけど,また要所を訳してみる.

GolfWRX: Use caution when "Lofitng Up"

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この夏(元の記事が書かれたのは2014/2/10),テーラーメイドは超ロースピンドライバー,SLDRを世に送り出し,大衆のドライビングゲームを変えた.そして今週,キャロウェイはロースピンドライバー,ビッグバーサアルファを発表する.他のメーカーの技術を無視するわけじゃないけど,このふたつのモデルは,いまのマーケットで最もロースピンなヘッドであることが判明しつつある.さらに,ロースピンが多くのゴルファーにとって強い味方になりうることも分かっている.

テーラーメイドは特に,SLDRドライバーを使うゴルファーは "LOFT UP" しなさいって触れ回っている.「プロはいままで◯◯度のロフトを使ってたけど,今はSLDRでもっとロフトを増やして,そしてもっと飛ばしている」なんてキャンペーンも張っている.さらに,「十分なスピンを十分な時間うめないなら,飛ばすためにはロフトを増やして打ち出し角を上げなきゃ」と言ってる.これらのドライバーでロースピンで高く打ち出されたボールは,ランも稼げる.なぜなら,バックスピンの多いボールは着地したときに垂直に近く跳ね上がってしまうから.スピン量が少ないと,ボールは着地してからも前に進もうとする.

これらは100%正しいけど,ひとつだけゴルファーがコントロールしなければいけないことがある.あるいは,"LOFT UP" したからといってみんなが同じ効果を得られるとは限らない.実際,これから書く事実に注意しないと,逆に飛距離を損ねることにもなりかねない.

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打痕は下め

上の写真の打痕は,フェースの下側にある.フェースの下にあたったボールは,下のモニターに出たみたいな数値になる.

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キャリーで231.8yd,ランが15.1yd

打ち出し角は13.6で,このスピード(145.2mph = 64.9m/s)にしては低すぎて,さらにバックスピン量が多すぎになる(このケースでは3133rpm).ロフトが増えてバックスピン量が増えると,ボールは吹け上がる.96.7フィートっていう高さ自体は問題じゃないけど,その頂点に向かってぐわっと吹け上がってるのが問題.そうなると,着地角が40度以上(41.4度)になっちゃってる.なのでランも稼げない.なので,ボールをクラブフェースの下目で打つ癖のある人は要注意.

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こんどは上目にも打痕が

さっきのに加えて,今度は上目で打ってみたのが見えるでしょ.フェースの上目で打つと,スピン量は減って,高さが出て,着地角がゆるやかになる.数値を見てみよう.

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キャリーで260.2yd,ランが19.0yd

スピン量は2395rpmに減った.高さも120.3フィートに増えた.着地角は43度で,まぁ悪くないけど,40度より下がいいよね.でもキャリーは19ヤードに増えた.このヘッドスピード(106.2mph = 47.5m/s)は260ヤードのキャリーはそんなとこだけど,もうちょいスピン量が減ってアタック角がもうちょい増えれば,266ヤードのキャリーでトータル飛距離299ヤードもありうる.

クラブフェースの適切な場所でボールをとらえさえすれば,ロースピンドライバーは武器になるよ!