Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

杉ちゃんが語る,ルーク・ドナルドの強み

「ルーク・ドナルド 3パット」でググっているうちに,今さらながらこの記事に出くわしました。もちろん,ワイルドなほうのスギちゃんではなく,プロキャディーの杉澤伸章さんの方です。書かれたのが2012年11月なので,ルークがダンロップフェニックスで初優勝した直後ですね。

プロキャディー杉澤の「インサイドロープ」:ルークドナルドの強みとは

ルークはどういったモチベーションで練習したのか。まずは自己分析から始まりました。自分の,出来る事と出来ない事を明確にして,出来る事に対して徹底して研究し始めたのです。飛距離では敵わないなら,方向性で勝負。

フェアウェーキープのアドバンテージを活かす。セカンドショットは,ロングアイアンが必要になる事が多くなってきます。その結果,グリーンをはずす事が増えるのは致し方ないことです。

ここで普通の選手なら,ロングアイアンの練習をするのででしょうけど,ルークは外れるのは仕方ないので,そこからいかにパーを取るかと考え,ショートゲームの練習を増やしました。

そのショートゲームの研究心といったら凄い物がありました。丸山茂樹選手は世界でもショートゲームの上手さが認められている選手ですので,丸山茂樹選手がバンカー練習を始めると,ルークは自分の練習をやめ,丸山茂樹選手の後ろや正面など四方八方から見てました。何か少しでも自分のものにしようとする必死な表情が印象的でした。

丸山茂樹のキャディーとしてPGAツアーに帯同していた杉澤さんだからこそ書ける内容ですよね。

 先週のダンロップフェニックスでも,独特の練習をしていました。まず,ティーを四本用意して,練習グリーンのカップを中心として周りに40センチ四方にさします。そして,3メートル~5メートルくらいの所にボールを置いて,そのティーに囲まれた四角の中にボールを止める練習をするのです。カップに入れる練習ではなく,その枠の中にボールを止める『距離感』の練習をしていました。

ここにもルークらしい考え方が見えます。パッティングは入れる事が一番だけど,入らないことの方が多いわけです。それならば,外れた時は,いかにストレスフリーのパッティングにするかという事です。これが出来れば,次のホールへのリズムもよくなるのです。

パッティングは入れる事に意識が行きがちですが。それよりも,まずは距離感の方が大切だというこだわりを感じました。

『強みを活かす』ということを模索している間に『自分らしさ』と言うのが見えてきます。自己分析から始まり,足りているもの足りないものなどを判断して,それをバランスよくどのように補っていくのかと考えていくのです。

いろいろ考えさせられるなぁ……。自分のゴルフの強みは何だろう。やっぱり「両耳のあいだ」にしないとダメなんだろうな。