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タイガー・ウッズ,44の偉大な記録|15th Club

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最後に登場する Steve Flesch

タイガー・ウッズの44歳の誕生日(2019年12月30日)を記念して,15th Club が彼の偉大な記録を44個リストアップしました。

ソース

Tiger Turns 44: Woods' 44 Greatest Statistics - 15th Club by Justin Ray, 26 December 2019

拙訳

  1. 2010年代の大半をケガで棒に振ったにもかかわらず,この10年間(2010-19)での世界ランキング1位在位103週は,トップ。これに次ぐのはロリー・マキロイの95週。

  2. 実際,各年代の1位在位数を歴代のプレーヤーと比較すると,以下の通り。「タイガー・ウッズ(総計)– 683/タイガー・ウッズ(2000年代)– 489/グレッグ・ノーマン – 331/タイガー・ウッズ(2010年代)– 103/ニック・ファルド – 97/ロリー・マキロイ – 95/タイガー・ウッズ(1990年代)– 91/ダスティン・ジョンソン – 91」

  3. タイガーはPGAツアー82勝目を日本の ZOZO Championship で挙げた。これら82勝した大会に出場したプレーヤーには,1922年生まれの Doug Ford から1999年生まれの Devon Bling までいる。

  4. ウッズは世界ゴルフ選手権(World Golf Championship: WGC)で18勝。これに次ぐのはダスティン・ジョンソンの6勝で,その差は12。DJが2022年の FedEx St. Jude Invitational まですべてのWGCで勝っても,タイガーの記録にあとひとつ足りない。

  5. ウッズのPGAツアー82勝は1996年シーズンから始まっているが,その勝利数はこれに次ぐふたりの勝利数の合計より多い。フィル・ミケルソン(39)とビジェイ・シン(31)。ふたりとも殿堂入りしている。

  6. 全米ジュニアアマチュアと全米アマチュアと全米オープンのすべてで勝利しているのは,ウッズしかいない。ウッズはそれぞれの大会で3勝している。

  7. PGAツアーとヨーロピアンツアーとで,タイガーのプレーオフでの成績は14勝1敗。彼に勝った唯一のプレーヤーは,ビリー・メイフェア。1998年の Nissan Open でのこと。

  8. PGAツアーの歴史の中で,あるプレーヤーが出場した大会で5連勝以上を記録したのが,過去6回。そのうちの3回はウッズが記録している。過去60年,これを成し遂げたのはタイガー・ウッズだけ。

  9. PGAツアーの歴史の中で,同じコースで開催された大会で8勝以上をあげているのは,ウッズただひとり。ウッズはこれを3つの異なるコースで成し遂げている。Torrey Pines,Bay Hill Club & Lodge,そして Firestone CC。

  10. タイガーは20代のときにPGAツアーで46勝。これに次ぐのはニクラウスで30勝。この20代のときの46勝だけで,通算勝利数のリストで,ウォルター・ヘイゲンをわずかに抜いて8番目の位置にいられる。

  11. これに30代のときの記録を加えると,数字はもっとすごくなる。タイガーは30歳までにPGAツアーで54勝。過去30年で,これに次ぐのはマキロイとミケルソンの18勝。タイガーは彼らの3倍勝っている。

  12. 過去90年,PGAツアーの同一大会で4年連続優勝したのはタイガーだけ。しかもこれを2回記録している(Arnold Palmer Invitational, 2000-2003,Farmers Insurance Open, 2005-08)。

  13. メジャー大会を18アンダー以下のスコアで複数回優勝したのはタイガーだけ。しかも5回も。

  14. これまでタイガーはPGAツアーでプロとして出場した大会で予選落ちは20回だけ。これは,ジョーダン・スピース(26回予選落ち)やジャスティン・トーマス(27回)よりも少ない。ふたりはともに,メジャーで勝利を挙げ,PGAツアーでも10回以上勝利し,まだ26歳なのに。

  15. 1997年以上,メジャー大会の各ラウンドでウッズが首位(タイ含む)に立ったのは48回。これに次ぐのはミケルソンの20回。

  16. 21歳になる前にPGAツアーで2回勝利したのは,1940年以降ではタイガーのみ。

  17. Vedon Trophy(シーズン最少平均スコア)をタイガーが獲得すること9回。これを5回より多く獲得したプレーヤーは他にはいない。

  18. PGAツアーの歴史で,同一大会をひとりのプレーヤーが7回以上制すること,5回。このうち4回はタイガーの記録だ(残り1回はサム・スニード)。

  19. Stroke differential(フィールド全体の平均に対して何打差をつけたか)がラウンド平均2.6以上となったのが,過去30年のPGAツアーで8回あるが,これはすべてタイガー・ウッズによるもの。

  20. タイガーは ZOZO Championship を2位に3打差をつけて勝利した。彼がPGAツアーで3打差以上で勝利したのはこれが32回め。これに次ぐのはミケルソンの12回。

  21. 2000年から2002年にかけての3年間の全米オープンで,ウッズはフィールドに対して59ストロークのゲイン。これは1960年以降の全米オープンで,連続する3年間の通算ストロークゲインとして最多。

  22. これまでのマスターズで,タイガーのストロークゲインは1ラウンドあたり平均2.49。過去50年のオーガスタナショナルで30ラウンド以上した144のプレーヤーの中で,これに次ぐのはミケルソンの2.07。

  23. これまでのメジャー大会で,勝利数(15)が予選落ち回数(9)を上回っている。9回予選落ちのうち5回は2014年以降に起こった。

  24. 「Sports Illustrated Sportsperson of the Year」は1954年に授賞が始まった。これを複数回受賞したのは,個人ではタイガー・ウッズとレブロン・ジェイムズのみ。

  25. 第二次大戦後,24歳以下でメジャー大会を制したのはわずか10人。タイガーは25歳になる前にメジャーで5勝しているだけでなく,グランドスラムを達成している。

  26. タイガーがメジャー大会で3打差以上をつけて勝利すること,7回。史上最多。これに次ぐのはジャック・ニクラウスの6回。

  27. 過去100年,メジャー大会で10打差以上での優勝は2回だけ。そのいずれもタイガー・ウッズ(1997年マスターズ,2000年全米オープン)。

  28. PGAツアーの大会で,首位のプレーヤーが2位に10打以上を差をつけて最終日を迎えたのは,過去1度だけ。2000年全米オープンでのタイガー。

  29. ウッズはPGAツアーでの獲得賞金額がUSD120M以上で,で歴代ナンバーワン。タイガーがプロになった年,これまでのトップはグレッグ・ノーマンのUSD9.6Mだった。

  30. 2019年,タイガーはマスターズで勝利したあと,プレジデンツカップのキャプテンとしてもUSチームを率いて勝利した。同一シーズンにメジャー大会で勝利し,カップ戦(ライダーカップかプレジデンツカップ)でキャプテンを務めて勝利したのは,1961年にジェリー・バーダー(Jerry Barber)が成し遂げて以来のこと。

  31. プレジデンツカップ出場するまで,ウッズのキャリア通算勝利数は93(OWGRによれば)。インターナショナルチームのプレーヤーの勝利数をすべて足し合わせても83で,ウッズひとりでこれを9上回る。

  32. 2019年のマスターズでタイガーはメジャー15勝目。14勝目からは11年のあいだが空いた。ふたつのメジャーの勝利のあいだに11年のギャップがあるのは,以下の3人に並ぶ。Julius Boros (1952-1963),Hale Irwin (1979-1990),Ben Crenshaw (1984-1995)。

  33. 2000年のPGAツアーシーズンで,各ラウンド終了後にウッズが首位(タイ含む)に立つこと29回。これに次いだのがスティーブ・ラウリー(Steve Lowery)の8回。この年,ウッズは9勝している。

  34. ウッズは世界ランキングトップ10以内で今年(2019年)を終える。彼が最初にトップ10入りしたのは,1997年のマスターズで初勝利した翌週。その週,ジャンボ尾崎はウッズにわずかに及ばず8位だった。現在尾崎は72歳になる。

  35. 驚くことに,タイガーはPGAツアーの出場大会100試合目・200試合目・300試合目をいずれも勝利で飾っている。順に,2000年の Firestone での WGC,2006年の Farmers Insurance Open, そして 2013年の The Players。

  36. 2000年のPGAツアーシーズンで,ウッズは1ラウンドだけ73を越えるスコアを出している。それはマスターズの初日,75。その日のフィールド平均は75.59だった。

  37. PGAツアーの過去15シーズンで,54ホールを終えて3打差以上の首位に立っているプレーヤーは,64%の勝率だった。ウッズは25回あって25回優勝している。

  38. それと同じ期間,54ホールを終えて単独首位のプレーヤーは,PGAツアーで46.8%の勝率。ウッズは46回中44回優勝している(95.7%)。

  39. 現役の40歳未満のプレーヤーで,PGAツアー20勝以上をあげているのはダスティン・ジョンソンだけ。彼がこのペース(1シーズン21.7大会に出場し,勝率7.7%)で勝利を重ねていったとしたら,ウッズの82勝に並ぶのは2056年,DJが72歳になる年。

  40. PGAツアーでのタイガーの予選落ちなしの連続記録は144。ツアーが認識しているそのような連続記録で,もっとも長くてもタイガーの半分しかない。

  41. タイガー・ウッズはヨーロピアンツアーの勝利数としても41が記録されている。ツアーで歴代3位。これまでいちどもヨーロピアンツアーにフルタイムで出場したことはないが。

  42. 2002年から2005年にかけて,ウッズはPGAツアーで3フィート以内のパットを1540回行ない,外したのは3回だけ。

  43. 1999年中盤から2001年中盤にかけて,ウッズは世界中で世界ランキングにカウントされる大会に46回出場。そのうちの半分(23)で勝利した。その24ヶ月間で,3打差以上で勝利(11回)したのが,トップ10圏外で終わった(6回)のを上回る。

  44. 1997年から2013年にかけて,ウッズはメジャーで通算スコアが126アンダー。この期間にメジャーで90ラウンド以上プレーしたプレーヤーでは,これに次ぐのはスティーブ・フレッシュ(Steve Flesch)の125オーバー。その差,251。