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10 Notes to Know|The Open 2019 Round 2|15th Club

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無念の予選落ちとなったマキロイ

Ten Notes to Know: The Open, Round Two - 15th Club

  1. シェーン・ラウリー(−8)は自身初めて,メジャー大会で36ホールを終えて首位に立った。過去30年の全英で36ホールを終えて首位に立ったのは,アイルランド出身プレーヤーとしては3人目。過去には1996年ポール・マギンリー(14位タイでフィニッシュ)と2002年のパドレイグ・ハリントン(5位タイ)。ラウリーは2日間でGIRが78%。今シーズンのヨーロピアンツアーでは彼のGIRは62%,ランクは172位である。

  2. J.B.ホームズ(−8)はメジャー大会で36ホールを終えて首位に立つこと自身2回目。2008年のPGAでは2日目を終えて単独首位だった。面白いことに,その大会はアイルランド人のパドレイグ・ハリントンが最終的に勝利したが,ホームズは土曜日に最終組をラウリーとまわることになる。今シーズンのホームズは冴えなくて,直近出場7大会で棄権あるいは予選落ちが6大会あった。

  3. リー・ウェストウッド(−7)は全英オープンにおける自身86回目のラウンドで2回目となるボギーなしのラウンドだった。46歳のウェストウッド,男子のプロゴルフ史上最年長のメジャー初優勝者となることを狙う。過去にメジャーでトップ10入りすること18回。これは優勝がないプレーヤーの中では3番目に多い。

  4. トミー・フリートウッド(−7)は首位に1打差。1987年のニック・ファルド以来となる,全英でのメジャー初優勝を狙う。過去3年でフリートウッドはトップ10以内でメジャーの3日目を迎えることこれが5回目。昨年の全英も首位に1打差で土曜日を迎えたが,最終的に12位タイで終わった。

  5. ブルックス・ケプカ(−5)は金曜日のスコアが「69」で,メジャーにおける直近18ラウンドで14回目となる60台のラウンドだった。ケプカは今年のメジャー全4大会すべてで36ホールを終えてトップ10以内にいたことになるが,これは2000年以降では5人目。過去にはタイガー・ウッズ(2002),アーニー・エルス(2004),ビジェイ・シン(2005),そしてダスティン・ジョンソン(2015)。ケプカは今年のメジャーで通算35アンダー。過去30年では3番目にいいスコアである。

  6. ケプカは2017年以来メジャーで通算69アンダー。これに次ぐのはリッキー・ファウラーとジョーダン・スピースの32アンダーと,37打の差がある。ケプカ自身,メジャーの予選を連続して60台でまわったのはこれが5回目。過去4回はすべて優勝している。

  7. スピースといえば,金曜日はフェアウェイを5回しかヒットできなかったものの,「67」でまわった。きっと「5」は彼のラッキナンバーで,優勝した2017年の全英では4ラウンド中3つでフェアウェイヒットが5回だった。スピースは首位に3打差。過去50年の全英優勝者のうち8割が,2日目を終えて首位から3打差以内に位置している。

  8. タイガー・ウッズとフィル・ミケルソンはともに予選落ち。ふたりとも出場したメジャー大会はこれが83回目だが,ともに予選落ちしたのはこれがなんと初めてである。

  9. 金曜日の午後は,予選通過を目指して奮迅したロリー・マキロイが主役だった。過去25年のメジャーで「65」以下のスコアを出しながら予選落ちしたのは,これがふたりめとなった。過去には2009年の全英,ベン・カーティスが「65-80」だった。マキロイが全英で予選落ちするのはこれがわずか2度目。前回は2013年で,その翌年に優勝している。

  10. 1996年の全英覇者であるトム・レーマンが,金曜日のラウンドで全英に別れを告げた。レーマンは1997年4月に世界ランキング1位となったが,その後4週間はプレーせず,以降1位の座に戻ることはなかった。ランキング1位のプレーヤーがその座にいる間に公式大会に出なかったのは,これが唯一のケースである。

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