Linkslover

旧:GOLF103。道具とかスイング理論とかコース設計とか海外ツアーとか,ゴルフのいろんな側面に興味があるんですが,結局は「自分のスコアがどうしたら縮まるのか」という観点から眺めています。イギリス在住中の2年間に名コースを巡ったのは遠い思い出(世界TOP100コースのうち20以上でラウンドしました)。

タイガー・ウッズのキャロンパター|市販のとはここが違う

約1年前,2018年3月時点での Golfweek の記事です。知ってる人は全部知ってる話だとは思いますが,僕はほとんど何も知らなかったので。

How Tiger Woods Scotty Cameron putter differs from retail putters

イントロ

最近のタイガー・ウッズのカムバックの中で,もっとも上手くいっているのはパッティングである。1パット確率でツアー4位(45.06%),3パット回避率で13位(1.85%),10フィート以内で18位(89.77%),Strokes gained: putting で14位(0.739)。

3年ものあいだ競技ゴルフから離れていて,手術を複数回受けた42歳の数字としては,悪いものではない。

ウッズは,スコッティ・キャメロンのパターを手に,14のメジャータイトルのすべてを手にした。1997年の初タイトル(マスターズ)では Scotty Cameron Newport Teryllium TeI3 で,残り13回はカスタムの Newport 2 である。

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キャメロンは1994年にタイトリストに参画する前に,タイガーのもののようなヒール=トウ・ウェイトのパターを作りはじめた。最初の Newport パターは1995年の Classics のひとつで,同年の他の Classics モデル(Catalina,Coronado,Del Mar,La Costa,Laguna,Napa)同様,カリフォルニアの街の名前にちなんでいる。

最初の Newport 2 は1997年に発売開始。Newport と Newport 2 との最大の違いは,アドレス時の見た目だ。Newport は曲線的なラインなのに対し,Newport 2 のバックバンパーとエッジはよりシャープで,機械的なルックスを好むプレーヤー向けだ。

90年台後半以降の Newport 2 は35インチで,プラマーネック。わずかなトウハングで,ダークフィニッシュ。通常は4度のロフトと71度のライで,アライメントラインが1本ある。

ウッズは現在の Newport 2 を1999年にバッグに入れはじめた。基本的な計上は時を経ても変わっていないが,既成品の Studio Newport 2 とウッズのパターとには,けっこうな違いがある。

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素材

ウッズの Newport 2 は German Stainless Steel(GSS)が素材。キャメロンはこれを,プロ用のパターか,カリフォルニア州 Encinitas のギャラリーで販売するパターにのみ用いる。インパクト時のフィーリングが少し柔らかく感じられるが,キャメロンがしばしば語っているように,既成品のパターで GSS を使うのは無意味だとのこと。なぜなら普通のゴルファーはその違いにほとんど気づかない上に,GSS は圧倒的に値段が高いので。

一方,市販の Select Newport 2 は 303ステンレスでできている。スコッティ・キャメロンのパターを使う多くのPGAツアープロたちは,303ステンレスのパターを使う。これも打感は柔らかで,磨くと見た目もよく,そして高価でもないので,キャメロンはこれを市販パターに用いるのを好む。

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フェース

タイガーの Newport 2 は研磨されスムーズだが,2005年に Studio Style ラインが導入されて以来,Newport 2 のミリングパターンは強調されてきた。コーデュロイパンツのようにげ,現代の Newport のフェースを指でなぞると,ザザザという音が聞こえるだろう。丸いミリングパターンは,機械が紐状に素材を削ることよって作られ,ヒッティング面が形作られ磨かれていく。

こんにちの Select Newport 2 はミリングパターンがあるだけでなく,303ステンレスのフェースインサートがある。このインサートにより,打感と打音を向上させるための振動吸収素材がヘッド内部に付け加えられる。

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ウェイト

はじめはウッズの Newport 2 のヘッドは326グラムであった。当時,その重量は35インチパターの標準的なものだった。こんにちの消費者は重めのヘッドを好み,現在の Studio Newport 2 は345グラムである。

2008年以降,Newport 2 のソールには調整可能なウェイトが埋め込まれている。それはゴルファーの手で変えられることを意図しておらず,ファクトリーのカスタムフィッターがとあるツールを使って調整するためにある。同じヘッドだが重量が調整できることで,パターの長さとプレーヤーの好みに対応できる。

アライメント

ウッズの Newport 2 はトップラインにシングルドットがあり,スイートスポットの場所を教えてくれる。こんにちの Studio Newport はバックフランジに1本のアライメントラインが有る。

グリップ

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ウッズはスコッティ・キャメロンのパターグリップを使っていない。そのかわり何年にもわたって,Ping PP58 グリップを好んで使ってきた。ウッズはジュニアのときに Ping Anser 2 を使っていて,そのときからのグリップだ。

こんにちの Studio Newport 2 には通常,11インチでミッドサイズ,77グラムの Matador グリップがつけられている。大きめで重めのグリップは重めのヘッドに合い,また現在のトレンドにも合致している。

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