Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

自分のスイング,上から見るか,正面から見るか,後ろから見るか|感覚の話

自分のゴルフスイングを,どう感じるか・どの方向から感じているか,という話です。

ことの発端は,レッスンを受けているときに,「バンカーショットみたいにフェースを開いたりスタンスを変えたりしたときに,どうスイングしていいか分からなくなるんだけど,どうしたらいいですかね?」と,コーチの田淵さんに聞いてみたことでした。そのときの田淵さんの回答は,「ヘッドの感覚を消して,自分の動きに集中するといい」。

なるほどなーと思って,「じゃあ,普段のスイングから,ヘッドの感覚を消して自分に動きに集中するとどうなるか」と思って試してみたんですよ。それで何球か打ってみたら,だんだんいつもと感覚が違ってきたのに気づいた。単に「クラブの感覚が消える」だけじゃなくて,自分のスイングを見ている方向が変わってきた。

「方向」というのは,自分をモニターする際の「カメラの位置」とでもいいましょうか。それまでたぶん飛球線後方(donw-the-line)と正面(face-on)とのふたつの方向からのイメージが混在するかたちでモニターしていたのが,頭の上から俯瞰するカメラ,それひとつだけに変わった。

よくスイングの幅を時計の針で例えますが,この新しい感覚だと,時計の中心に自分,バックスイングが3時の方向,フォロースルーが9時の方向,かつスイングは縦回転をイメージしているので,「スイングの幅」もけっきょく「何時から何時」というよりは「自分がどれぐらいのパワーを出力したいか」という,その一点に絞られる感じです。

この感覚の変化のとりあえずの効果は,それまでどうしてもバックスイングで右腰がゆるんでリバースピボットっぽくなっていたのが,それが収まったこと。自分の体の感覚に集中することで,それまで実現できなかった腹のねじれのテンションを感じられるようになりました。あとは,左へのウェイトシフトの度合いがわかりやすくなったのと,ダウンスイングからの体の開きもこれで抑えられるんじゃないかなー,という期待と。

ただ,今までと見え方・感じ方が違うので,それに慣れる必要はあるんですけどね。特に切り返しのときの手とか。