GOLF103

1にコースで2に道具,3・4が理屈で,5にスコア。とうそぶいていたものの,レッスンうけてスイングが良くなったらスコアへの欲が復活しました。

ジャック・ニクラウスがスイング中に感じていること

改めてニクラウスのこの本を読んでみて,始動からハーフウェイバックのあたりまではところは参考になるなと思いつつ,切り返し以降は「下半身がリードしてあとは勝手に」ということしか本質的には書かれていないので,ちょっと残念。

僕が個人的に大事にしたいなと思ったのは,「右足の内側にウェイトが」というところですね。分かっていても,いつもないがしろにしているので。

Golf My Way: The Instructional Classic, Revised and Updated

Golf My Way: The Instructional Classic, Revised and Updated

 

始動からハーフウェイバック

例えばゲーリー・プレーヤーは右膝を「キックイン」したりと,プレーヤーそれそれが始動のトリガーを持っているが,私の場合はグリップを握る力を少しだけ強めること。これに加えて,サム・スニードもそうだが,アゴを少し右に向けることを始動のトリガーにしている。このとき,アゴを飛球線に対して平行に動かす。こうすることで,バックスイングでショルダーターンがしやすくなり,ダウンスイングで頭が左にスウェイするのを防ぐ。

クラブヘッドの軌道は,インサイドでもアウトサイドでもなく,飛球線に沿って。例えば,クラブを持って壁に向かってアドレスし,クラブヘッドのトウを壁につける。つまり壁が飛球線をあらわしている。スイング中つねにトウが壁に触れているとしたら,それはゴルフスイングとは感じられないよね? だけど,始動から最初の6インチだけトウが壁に触れていて,そのあとはインサイドに来るとしたら? それこそが理想的な軌道なんだ。どれぐらいのあいだトウが壁に触れているかは,ゴルファーの身長やクラブの長さに,ボディターンの度合いに寄るが,手先の操作でインサイドに持ってくるわけではない。

始動ではクラブヘッドが最初に動くが,しかし手と腕とがシャフトを動かすのにごく僅かに先立つだけである。左腕とクラブはアドレス時のストレートラインを保ったままで,手がヒップの高さに到達するまではヒンジは起こさない。感覚としては,左肩がアゴの下に入ってきはじめる(turn down under my chin)のに応じて,左腕とクラブとが一緒になって動いている。右腕は受身。

クラブヘッドはスイング軌道に対してスクエアで,軌道がインサイドに入ってくるにつれて自然にクラブフェースはオープンになっていく。

手が右膝を通過するにつれて,左肩と左腕との合わさった力が左膝を右膝の方に引き寄せる。右膝はやわらかさを保ったままだが,ボディターンが進むにつれて自然に右に動くものの,動きのかたさを避ける程度。始動してすぐ右足にウェイトがシフトするのを感じ,このタイミングではさらにシフトされる。また,だいたいこのタイミングでヒップが回り始め,ショルダーはターンしつづけるが,これらの下半身の動きは許される(permitted)ものであって,推奨されるものではない(not encouraged)。

手がヒップの高さに到達するころには,ショルダーは約70度ターンし,ヒップは約30度ターンしている。左肩はほぼ顎の下にある。左腕はできるだけ上体から距離を保つよう伸ばされている。

クラブを意識的に操作はしないが,ヒップとショルダーとのターンにより,手首と前腕は少しだけ回内する。

トップまで

実際には,クラブがヒップの高さまで来たら,あとの動きは流れのなかで無意識に行なわれるが,あえて分析的に記述すると,以下のようになる。

ショルダーターンが進み,腕が上にあがるにつれて,ウェイトは右足の内側にシフトする。ドライバーやスプーン,あるいはロングアイアンなどでは,捻転が十分に行われた上体では左足の踵が地面から少し浮く。フルショット以外では,左足の踵の内側が地面についたまま。しかし左足が浮くのはあくまで受動的。程度も最小限に留めるべき。

右膝を少し曲げたまま,しっかりとしたポジションに保ちつづけるのは,多くのゴルファーにとって容易ではない。ポイントは,ウェイトを右足の内側に保つこと。

上体がねじれるにつれて,右足のアンカーとしての役割(あるいはカラダを安定させる役割)は増す。右膝は曲げられたまま,でもしっかりと。少しだけ後ろに動くかもしれないが,平行移動してはいけない。

ヒップ

右脚を伸ばしたりそのかたちを崩したり,あるいは右足の外側にウェイトがかからない限りにおいて,ヒップはできるだけターゲットから離れるようにターンする。バックスイングが完成した際には,少なくとも45度はターンしている。ショルダーターンがアップライトであるゆえ,それにつれてヒップのプレーンも少しティルトしている,つまり,バックスイングが完成した際には,左のヒップは右のヒップより下にある。

ショルダー

ヒップがターンを止めても,ショルダーはターンしつづけるが,右膝が伸びたり,ウェイトが右足の外側にかからない程度までである。ドライバーでは,飛ばしたいとき,ショルダーは少なくとも110度はターンしている。

アーム

バックスイングの初期では,左腕は上体から遠ざけようストレッチされながらも,ショルダーがアームを「押して」いる。だいたいバックスイングの3分の2を超えた時点で,ショルダーとアームとの関係が交代する。つまり,クラブの重さがアームを引っ張り,左腕は依然としてストレッチされているので,今度はアームがショルダーを「引っ張る」ようになる。

手はできるだけ高い位置に持っていきたい。バックスイングのトップ近くで,雲を突き破るようなフィーリングを持ちたい(the feeling of the thrust my hands through the clouds)。実際には,手は頭の真後ろで6インチ高いところに収まる。

手首

手がヒップの高さに到達するまでは,何もしない。しかしそこから先は,クラブの慣性によって,次第にヒンジやコックが始まる。バックスイングの間,このヒンジを加速させようとしなければ,止めようともしない。なすがままである。とはいえ,私のグリップ圧は比較的強いので,このヒンジの度合いも比較的遅い。

手がヒップの高さに到達するまで,左手の甲は前を向いている。理想的には,バックスイングの完了まで,左手の甲と左の前腕とのストレートラインは維持される。

首(スイングの軸)は変わらぬポジションにある。トップでは左肩がほぼ顎に触れ,ボールは左目で見ている。

トップでのフィーリング

力強く,力が蓄えられ,ストレッチされ,捻転し,ねじられ,レバレッジで満たされた状態,固くはなく,それでいてバネのように,100ヤードを走るスプリンターのように(strong, exerted, stretched, coiled, wound up, packed full of leverage - not tense, but springy, like a sprinter set for a 100-yard dash)。

インパクトに向けて

トップで止まりはしない。そこではコイルされストレッチされているので,それに対して反応しダウンスイングしはじめざるをえない。いちおうここでは動きを分析的に記述しているが,実際のアクションは反射的に起きるものであり,特定のポジションをなぞろうとしてできるものではない。

フォワードスイングは下半身から,上半身がまだバックスイングを完了する前に始まる。

切り返し(starting down)

切り返しは,左足の踵を地面につけ戻すところから始まる。同時に,右足内側の蹴りによって右足にかかっていたウェイトが左足の内側にシフトさせ始める。この力によって,ショルダーの動きに逆向きの力がかかり,左肩が前方と上方に引き戻されはじめる。

一連の動き

ウェイトシフトがきっかけとなり,そのあとは下半身の動きが上半身につたわって,インパクト後までの動きにつながる。足がリードし,それが左へのウェイトシフトにつながり,踵から膝,ヒップ,ショルダーへと動きが伝播して,腕が引かれ,……。