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キャロウェイの新しい Chrome Soft ボールはグラフェンを使っている

ガルシアがキャロウェイ移籍を決めた大きな要因のひとつがボールだったという話がありましたが

WITB|セルジオ・ガルシアのクラブセッティング|2018年1月17日|SMBC Singapore Open|ガルシアのコメント付き - Linkslover

それってこの新しい Chrome Soft を指していたんですかね。

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ふーんと思ったのは,そこにグラフェンが使われているということで,グラフェンについては ALDILA のシャフト「SYNERGY」で使われている,ということを,以前記事にしました。

グラフェンを使ったALDILAの新しいシャフト「SYNERGY」 - Linkslover

で,「ダイヤモンド以上に炭素同士の結合が強く、平面内ではダイヤモンドより強い物質と考えられている」というこのグラフェンを,新しい Chrome Soft では,デュアルコアのうちの外側のレイヤーに用いることで,「外側と内側とのコアのコンプレッションの違いを生み出している」とのこと。そうすると何が嬉しいかというと,「内側のコアはより大きくかつよりソフトになることで,スピン量が少なく高い打ち出しのショットが生まれ,またソフトなウレタンカバーが外部のその硬いコアに対して押しつぶされることで,ショートショットのスピン量が増える」と。

ということで,思い出すのは Snell ボールが「ティーショットでロースピン,ショートショットでハイスピン」という話なのですが,

「Pro V1よりSnellの方が飛ぶ」というのは本当かもしれないと思った話 - Linkslover

その中にあった「USGAが公表しているThe List of Conforming Golf Balls」を見てみたんですが,「Chrome Soft」のバリエーションがいっぱいありすぎて,どれが新しいものなのか,そもそもこのリストが今年の1月3日現在なので,新しい Chrome Soft を含んでいるのか自体が不明……。

新しい Chrome Softは2月2日から予約受付,店頭に並ぶのは2月16日(たぶんUSで)。まぁボールの細かい性能の違いを体感・実感できるほどのスキルはないんですが,「SYNERGY」に使われているグラフェンが使われている,という事実だけでも,ALDILA ファン(の私)は試してみる意味がありそうです。(キャロウェイと ALDILA といえば「Rogue」が想起されるのですが,それについてはまた稿を改めて)

ソース

Callaway's new Chrome Soft balls aim to use Nobel Prize technology to improve driver distance, short-game spin - Golf Digest

おまけ

グラフェンを含む炭素素材について,もう少し知りたいという方には,こちらをおすすめします。

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