Linkslover

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TaylorMade の M3 / M4 に搭載された “Twist Face”

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テーラーメイドのM1/M2の後継機としてM3/M4が出る,というのはちょっと前から話題になっていましたが,どうやらそこには「Twist Face」というテクノロジーが搭載されるとのことです。

TaylorMade launches M3 and M4 drivers that have a “Twist Face” – GolfWRX

ポイントとしては,「1888年以来,伝統的に用いられてきたバルジとロールに変わって,実際に Twisted(歪んだ)フェースになっている」とのこと。具体的には,トウ側の高いところはよりオープンフェースでかつロフトが寝ていて,逆にヒール側の低いところはクローズドフェースでロフトが立っている,と。

以下の写真は,それを強調したモックアップ。

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「Twist Face」を強調した,プラスチック製モックアップ

なぜフェースをこういう形状にしたかというと,

the company studied “more than half a million shots” from golfers of all skill levels, using data recovery devices — for swing path, launch and landing location — to determine trends. What TaylorMade found is that shots struck on the high toe went 8 yards left of the target on average and with less spin than ideal (a hook), and shots struck on the low heel went 6 yards right of the target on average, and with more spin than ideal (a slice).


テーラーメイドはあらゆるスキルレベルのゴルファーの50万以上のショットを分析(そのスイング軌道や打ち出し条件や着地位置など)した。その結果わかったのが,トウ側の高い位置で打たれたボールはフックがかかって平均でターゲットより8ヤード左に行くとともに最適よりは少ないスピン量になり,またヒール側の低い位置で打たれたボールは平均でターゲットより6ヤード右にいき,最適よりは多いスピン量になる,と。

これは,ロボットの試打ではなく,実際に人間が打ったショットを分析したからこそ得られた気づきだそうです。つまりは,傾向として,芯を外すショットはクラブフェース上に一様に分布するのではなく,トウ側の高いところかヒール側の低い位置に寄る。なぜならこれはフェースローテーションの多すぎ・少なすぎが原因だから,ということだそうです。

で,テーラーメイドが謳う「Twist Face」の効果の概念図が,以下。

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具体的には,フェースの中心から15mmトウ側かつ15mm上で,ロフトが0.5度寝るとともに,0.5度のオープンフェース。逆に,フェースの中心から15mmヒール側で15mm下だと,ロフトが0.5度立って0.5度オープン。この結果,トウ側に外したショットは8ヤードのかわりに1ヤードだけターゲットの左に行き,ヒール側に外したショットは6ヤードではなく2ヤードだけターゲットの右に行くことになるそうです。

アドレス時にはまったく気付かなそうですね。

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追記|2018-1-14
そういえばこんな記事があって,打点と弾道との関係に言及されていました。

ドローとフェードとの飛距離の違いの理由を改めてテストしてみたら - Linkslover