GOLF103

1にコースで2に道具,3・4が理屈で,5にスコア。とうそぶいていたものの,レッスンうけてスイングが良くなったらスコアへの欲が復活しました。

最も偉大なゴルフコース設計家,ハリー・コルト // Links Magazine

このブログで何度も名前を出しています,僕がいちばん好きなゴルフコース設計者,ハリー・S・コルトを紹介する記事が,Links Magazineにありました。

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The Greatest Golf Architect of All Time: Harry Colt // Links Magazine
https://www.linksmagazine.com/the_essential_harry_s_colt/

Harry S. Colt(1869-1951)は,職業としてのゴルフコース設計を始める前は弁護士であり,ケンブリッジ大学のゴルフキャプテンでありました。Sunningdale Golf Clubのセクレタリーの職を辞したあと,本格的に設計の仕事を始め,「Colt, Alison, & Morrison」社を設立します。(Charles Hugh) Alisonは,日本では廣野や川奈・富士コースの設計などで有名ですよね。実際には,アリソンが日本やニュジーランドでの仕事を,コルトがイギリス&アイルランドや大陸ヨーロッパでの仕事を手掛けたようです。

James BraidやWillie Park Jr.などはもともとプロゴルファーであり後に設計家として名を残しましたが,そうではない,つまりプロゴルファーではなかったイギリスの著名な設計家としては最初の人物であったコルトは,オリジナルデザインとリノベーションワークとの両方で数多くの成果をあげました。その後者の業績として,いくつかの全英オープン開催コース,たとえばRoyal Lytham & St. Annes,Royal St. George’s,あるいはRoyal Liverpoolに20世紀の風を持ち込みました。こんにち知られるかたちのMuirfieldは,すべてコルト設計の意図と目的が反映されていると言っていいでしょう。アメリカ合衆国においては,Century (New York),Burning Tree (Washington, D.C.),Old Elm (Chicago) といった名門プライベートクラブにおいて成果を残しました。つまるところ,コルトは世界的に著名なコースに対して,大なり小なり重要な役割を果たしました。

設計思想

コルトには明確な設計思想がありました。マクロレベルにおいては,最新の注意がルーティングに払われること。これはメモラブルなホールを設計するうえで避けて通れないポイントです。一方,ミクロレベルにおいては,つまり個々のホールの設計においては,可視性のためのバンカリングと,非対称的なハザードの配置を好みました。コルト設計コースには,ワイルドなグリーンはあまり見られません。彼はこう語っています。「大半のプレーヤーは,パッティングがうまくいったときに各グリーンで2パットでホールアウトできることを望むものです。その達成のためにちょっとした困難を経験することを望むでしょう,さもなくば成功の喜びが得られないからです。それゆえ,完全にフラットなグリーンというのは適していません。他方で,プレーヤーがフェアウェイのバンカーを避けてグリーンに乗せたとき,非常に難しい状況にあってほしいとは思わないものです」。この一貫性が,コルトの設計が長生きしている秘訣です。オランダの設計家であり,コルト設計コースのリストアも手掛けたことのあるFrank Pontは,「コルトのコースでおかしな点が見受けられたときは,常に変化が加えられてきました」と語ります。

ベストコース

Royal Portrush。北アイルランドのAntrim海岸の雄大なクリフ上に,コルトならではのホールが数多く存在します。Portrushは,上記のコルトの発言の典型的な例となっています。つまり,急なスロープからポットバンカーまで,グリーンは多種多様なハザードによってガードされている一方,パッティンググリーン自体は適切なアンジュレーションでスムーズがプレーが楽しめます。そこに至るまでが悪魔的なのです。

代表作

Swinley Forestは,コルト自身のよく知られた発言,「自分にとって “least bad” なコースである」で知られています。この発言自体は,コルトの完璧主義的なメンタリティを物語っているでしょう。彼の特徴のすべて,つまり,絶妙なグリーンと至高のパー3ホールからなる偉大なルーティングが,ロンドン近郊のヘザーランドにたたずむこのプライベートクラブで結実しています。

隠れた名作

1920年台と30年台,コルトとアリソンは定期的にイギリス海峡を渡って大陸ヨーロッパに足を踏み入れました。そこで,フランスのLe Touquet,ベルギーのRoyal Zoute,オランダKennemer, Royal Hagueとった,北海沿いのコースを開発します。オランダの内陸部では,イングランドSurrey地方を想起されるヘザーランドの一帯に,Utrechtse Golf Clubを設計しました。

有名ホール

Pine Valley5番の恐ろしいロングパー3は,コルトなしでは存在しなかったでしょう。George Crumpに呼ばれたコルトは,コースのルーティングを手助けしました。プレーヤーを低い土地から高いところに移動させるにあたって,5番ホールはそのスムーズな流れに寄与しています。純粋なコルト設計のホールということであれば,Royal Portrushの14番パー3“Calamity Corner”が,言及に値するでしょう(注:改装後は16番ホール)。

関連本

Some Essays on Golf Course Architecture

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Creating Classics: The Golf Courses of Harry Colt

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