"Strokes Gained"(以下,SG)の観点からみた場合,「いいショット」と「悪いショット」との違いはどれぐらいあるのか,という話です。
まずはじめに,ラフからのショット,フェアウェイからのショット,グリーンサイドのラフからのショット,グリーンサイドのバンカーからのショット,という4種類のショットに対して,「いいショット(90パーセンタイル)」「普通のショット(50パーセンタイル)」「悪いショット(10パーセンタイル)」がどういう結果を意味するのかをグラフにした。横軸は打つ前のピンまでの距離(ヤード),縦軸は結果のピンまでの距離(フィート)。
ちなみに,「いいショット」はプラス0.4SG,「悪いショット」はマイナス0.4SGにだいたい相当するそうです。
まずはラフからのショット。
次に,フェアウェイからのショット。100ヤードからのショットで,平均で残り15フィート,「いいショット」で残り6フィート,「悪いショット」で残り36フィートにつけます。あるいは,200ヤードからの「普通のショット」は150ヤードからの「悪いショット」と同じ残り43フィートにつける,などと読み取れます。
グリーンサイドのラフから。
最後に,グリーンサイドのバンカーから。
さて,リンク先の記事によるとSGを0.5向上させると獲得賞金が50%増えることが期待されるらしいんですが,その「プラス0.5SG」ってどれぐらいのものなんですかね,というのが,次の話題。パッティングであれば簡単で,8フィートのパットを沈めれば0.5SGのプラス,外せばマイナス。でもティーショットで0.5SGのプラスというのはかなり難しくて,平均より25ヤード飛んだとしても0.20SGのプラスにしかならないのだそう。
以下は,100・150・200ヤードからのアプローチショット(ラフからとフェアウェイからと)で,それぞれ0.5SGのマイナスとプラスに相当するのはどういった結果のときか,という表。150ヤードでフェアウェイのショットだと,7フィートにつけてようやく0.5SGのプラス。同時にこの表はラフからのショットの難しさも物語っていて,ラフから残り200ヤードだと23フィートにつけたら0.5SGのプラスになるそうです。
最後に,プロであっても一貫していいショットを打ち続けるのは難しいという話。