Walton Heath のOldコースがM25の中にふたつある,World Top100コースのうちのひとつ,だとしたら,もうひとつはSt George's Hill Golf Clubなんです。正確には,Red,Blue,Greenという3つある9ホールコースのうち,Red&Blueコースの組み合わせが。
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場所はロンドン南西のWeybridgeというエリアにあるのですが,特にこのSt George's Hill Golf Clubがある地域というのはきっと超高級住宅地であって,その地域に入るにあたっては守衛のいるゲートを通る必要があるのです。後部座席にゴルフバッグを積んでいたおかげもあって,それをチラッと見た守衛さんからは,すぐ「OK,通っていいよ」と言われました。
クラブハウスは改装中でしたが,なんとも重厚な造りです。
その中はクリスマスの飾り付けが。そういえばバーに日本人らしき老夫婦がいて,クリスマスパーティがどうのこうのと,バーのスタッフと話していたような。何者なんだ…。
スターターハウス。冬の平日ということもあって,誰もいませんでした。
Red→Blue順にまわりますが,1番パー4はアップヒル。シンプルながら手強くて,期待が高まります。
2番パー4。同じくストレートなホールながら,今度はダウンヒル。
3番パー3。奥に見えるのは住宅なのでしょうか,眩しすぎる…。設計家のハリー・コルトはパー3ホール設計の名手と言われたりもしますが,ここもしっかり記憶に残ります。
4番パー4。打ち下ろしで,レギュラーティーならグリーンのフロントエッジまで248ヤードなので,ドライバブルです。ご覧の通り,バンカーが三方をしっかりガードしてはいますが。やはり,名コースに名ドライバブルパー4あり,です。
5番,打ち上げのパー4。フェアウェイにしっかりとバンカーが配置されています。夏の日にはヒースが色づいて,もっとカラフルになるんでしょうね。
8番,打ち下ろしのパー3。たぶんこのコースのなかでいちばん有名なホールだと思います。グリーン左手前が深く大きなバンカー。ハザードでありながら,美しさも演出します。
9番,打ち上げのパー4で,いったんクラブハウスに戻るルーティング。いいクラブハウスというのはほんと絵になりますね。
10番(Blueコース1番)は,打ち下ろしのパー5。
11番,打ち上げのパー3。このホールもやはり,難しさと美しさとが共存しています。
14番パー3は,ウォーターハザードがからむ,打ち下ろし。ということで,ここまでの4つのパー3ホールは,どれも違う印象で,しかしそれぞれにメモラブルです。
18番パー4。9番ホールと比べると,クラブハウスの与える印象は薄いかも。
ということで,たぶんBlueコースよりRedコースの方が,いろいろと印象的だと思います。
おまけでGreenコースも
せっかくなので,残りの9ホール,Greenコースもプレーしましたが,こちらはRedやBlueに比べると「おまけ」な感じ。印象度はちょっと下がってしまいます。
といいながら,この2番のパー3はレギュラーティーから190ヤードほど,スロープとバンカーとラフとで,明らかに手強い。
7番パー4は,右ドッグレッグ。2打目はこんな感じ。
せっかくなので,8番パー3の写真も。軽い打ち下ろしで,170ヤードです。
この日の27ホールめ,Greenコース9番パー4。位置的にクラブハウスから少し離れているので,ちょっと寂しい印象です。
ということで,Greenコースは明らかに見劣りしますが,それでもこういう27ホールを1日でプレーできるのは,なんとも満足感が高いです。Walton Heathに比べるとウェブサイトも地味ですし,知名度では少し劣るかもしれませんが,なかなかどうして。地形はホールの変化度からいって,僕はこのSt George's Hillの方が好きです(ということは必然的に,M25の内側でいちばん好きなコースということになります)。
17 Dec 2015