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2015年のメジャー開催地コースガイド

ソース

2015 Major Championships course guide | Golf Monthly by Craig Middleton, 16 March 2015

概要

注目のホール,チャレンジ,そして過去の大会の記憶などを含めて,今年のメジャーの開催コースをプレビューする。

Augusta National, The Masters, April 9th-12th

オーガスタナショナルについては,今さら何を言えよう? ゲートをくぐってマグノリアレーンに沿ってクルマを走らせると,クラブハウスが見えてくる。それは,プロゴルファーであれば,キャリアの中でもっとも背筋がゾワゾワする瞬間のひとつにちがいない。

1番ティーに歩くにつれて,これから少なくとも36ホールは,この歴史に彩られたコースでプレーすると自覚する。美しいランドスケープと光景,そしてゴルフ史上もっとも有名なホールのいくつか……これらはすべての若いゴルファーの夢なのだ。

11番ホールから始まるアーメンコーナーは,このコースの中で最も難しい箇所だろう。11番は,危険なダウンヒルのパー4。ティーショットでは右に木が,アプローチショットではグリーン左にウォーターが待ち構える。12番のショートパー3,池を越えて狭いグリーンを狙う。グリーン手前と奥にバンカー。最後は13番,左ドッグレッグのパー5。2打目は池越えになる。このアーメンコーナーをパー以上で切り抜けられたら,上出来と言えるだろう。

2010年,フィル・ミケルソンは,最も勇気と根性のあるショットを見せてくれた。13番のティーショットで木に打ち込んだあと,ミケルソンは8フィートの木の合間を縫ってセカンドショットを放った。それが奏功し,ミケルソンは最終的に3度目のマスターズ優勝となった。

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Chambers Bay Golf Club, The U.S Open, June 18th-21st

2015年の全米オープンは,ワシントン州で開催。会場は,新設の Chambers Bay Golf Club。リンクスコースで,非常に面白いホールをいくつか抱える。

最初のホールは,プレーヤーを優しく受け入れるパー5。2打でグリーンを狙うのも可能,バーディーの大きなチャンスとなるだろう。9番は非常にタフなパー3,ダウンヒルの227ヤードだ。全米オープンのために追加された低いティーからは,パーで切り抜けるのは易しくはないだろう。12番パー4はドライバブル,これまたバーディーチャンスとなるだろう。その次にはタフなパー4が待ち構える。

コースにとっては最初の全米オープンの開催。このリンクスでの1週間は,間違いなく面白いものになるだろう。

St Andrew’s Old Course, The Open, July 16th-19th

「ゴルフの聖地」が,今年の全英オープンの開催地。ジャック・二クラウスがプロとして最後の全英を戦った場所であり,1990年のニック・ファルドの勝利や1984年のセベ・バレステロスの勝利など,数々の名シーンを生んだ場所だ。

風が海岸線に沿って吹くときは,セントアンドリュースはゴルフ界の誰にとっても難しい挑戦となりうる。しかし,天候が穏やかであれば,ビッグスコアも狙える。コースレコードは62で,かつて Victor Dubuisson,Goerge Coetzee,Paul Casey,Tommy Fleetwood,そして Louis Oosthuizen が記録している。17番の有名なバンカーは,プレーヤーなら誰しも避けたいところだろう。そこからは寄せワンが非常に難しく,パーはおぼつかない。

セントアンドリュースは,数々の素晴らしい全英オープンのを目撃してきたが,忘れてはならないのは,1995年の全英で,72ホール目に Costantino Rocca がチップをミスして「死の谷」に打ち,そのあとで65フィートのバディーパットを決めてプレーオフに持ち込んだ。最終的に勝者はジョン・デイリーとなったが。最も有名なゴルフコースにおいて,間違いなく驚愕の瞬間だった。

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Whistling Straits, The PGA Championship, August 13th-16th

2004年と2010年に全米プロ選手権を開催した Whistling Straits は,アメリカの中で間違いなく最も偉大なチャンピオンシップコースのひとつだ。

ミシガン湖の汀線に沿って設計されたコースは,リンクスならではのタフな挑戦を投げかける。特に4番,最も距離のあるパー4。アンジュレ―トしたグリーンとポットバンカーは,バーディーをたやすくはとらせず,プレーヤーにとってはアンダーパーを維持することが重要課題になる。18ホール中8ホールは湖を抱き,それゆえティーショットが曲がったときにはドラマを生む。

2010年には,マーティン・カイマーがプレーオフでババ・ワトソンを退けてメジャー初勝利。プレーオフ3ホール目,カイマーはボギーパットを決めた一方,ワトソンはラフからの2打目をハザードに打ち込んだ。

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