イースターの4連休を利用して,South Wales にゴルフ旅行に行ってきました。
最後,3番目にラウンドしたのは,Pyle & Kenfig Golf Club。1926年,Harry Colt 設計。1947年,Philip Mackenzie Ross 改造。
P and K Golf Club, Play links golf in Wales | Pyle and Kenfig Golf Club (P&K)
Tom Doak の "The Confidential Guide to Golf Courses" によると,
Royal Porthcawl からはわずか数マイル離れた位置にある。このリンクスはよく見過ごしがちだが,バックナインは傑出したホールが続く。砂丘は北に何マイルも走るように見え,そしてここに誰もゴルフホールを造らなかったのは,馬鹿げている。特に,フロントナインが可もなく不可もなくといったものなので。
というように,けっこうな物の言いようですが,この率直さが "The Confidential Guide" の魅力です。
クラブハウスは,まぁ普通。
「Pyle & Kenfig」とはなんともカッコいいクラブの名前ですが,単にPyleという地域とKenfigという地域にかかっているからこうなったのだと思います(大江戸線の駅名みたいですね,牛込神楽坂とか若松河田とか)。あと,もともとアウトの9ホールだけで始まって,あとでインの9ホールが付け加えられたのだとか。それもあって,前後半で雰囲気の異なるコースになったみたいです。
統一感という観点からすれば,もちろんこういう設計は好ましくはないでしょうが,しかしちょっと観点を変えると,例えば自分が年をとってこの近所に住んでいてこのクラブのメンバーだったとして,毎ホールがワイルドでチャレンジングなものだったら疲れやしないかな,と。それよりは,半分は気楽に球を打って,もう半分の途中でちょっと冒険めいたホールをプレーしてワクワクする,ぐらいでちょうどいいのかも,などと思ったりもします。好意的に考えるならば。
ドライビングレンジはなくて,ウォームアップ用のネットがいくつか,あとパッティンググリーンがあったので,そこで軽く練習してからスタート。
1番ホールはすぐ左が道路です。そしてティーショットは見事にひっかけて道路に着地…。クルマが走っていなかったからよかったものの,当たっていたら大変でした(けっこうスピードの出せる道路だし)。
リンクスではないですが,こんな感じで地形はフラット,そしてゴースが見受けられます。このゴースはボールを打ち込むともちろんやっかいですが(というかまず見つからない),しかしゴルフコースの美的観点からいうと,もうこれがないと物足りなく感じてしまうようになりました。
9番だったかな,クラブハウスに向かって軽くダウンスロープ。
ということで,ハーフでループするので9番でしっかりクラブハウスに戻ってきます。この9番がダウンスロープになっているのを見て,始めて高低差があったのに気づきました。
で,後半。11番パー4が左ドッグレッグになっていて,その2打目付近から急にコースの雰囲気が変わります。
12番パー3。後半の途中から急に雰囲気が変わってワイルドになる。
ドッグレッグにブラインドのティーショットなど,地形を活かした面白みのあるホールが続きます。11番の2打目から15番ホールまでは,なかなかメモラブルでやりがいがありました。
14番パー4,グリーン前でぱっくりお口を開いて待っているバンカー。
ってな感じで,「わざわざこのコースでラウンドするためにこの地域に出かける!」という類のコースではないですし,この地域に来たとしても,他に選択肢はちょいちょいある(実際,3番目はここにしようか Southerndown Golf Club にしようか迷った)のですが,箸休め的というか,こういうコースをゴルフ旅行に挟むのも悪くないかもなぁと思うようにはなってきました。
ということで,南ウェールズの3コースでのゴルフ旅行でしたが,ウェールズの面白さに目覚めるきっかけになりました。ほんと,Celtic Manor は,あちらが特殊だったんだなぁと。
6 April 2015