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R&Aが世界のゴルフ施設の現況・開発の状況をまとめたレポートを発表

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AFPが「ゴルフ場が世界中で増加、R&Aが報告書を発表」というニュースを出していましたが,R&A自体の出した報告書に関するリリースはこちら:

The R&A publishes report on golf facilities around the world
http://www.randa.org/en/RandA/News/News/2015/March/The-RA-publishes-report-on-golf-facilities-around-the-world.aspx

報告書自体のPDFは,以下のリンクからダウンロードできます。

http://www.randa.org/en/RandA/Downloads-and-Publications.aspx

報告書全部を読むのは骨が折れるでの,R&Aのリリースを訳すと,こんな感じです。

R&Aは初めて,世界中のゴルフ場の正確な数値を詳細に記述した新たなリポートを発表した。

この前例のないレポートは,アメリカのゴルフ市場調査組織 National Golf Foundation (NGF) によって作成され,世界でゴルフがどのように発展しているかを詳しく描いている。

このレポートによると,2014年末までに,世界206か国で34,011のゴルフ場が存在している。そのうちの79%は,アメリカ,日本,カナダ,イングランド,オーストラリア,ドイツ,フランス,スコットランド,南アフリカ,そしてスウェーデンという10か国にある。

アメリカが世界のゴルフ場の45%,ヨーロッパが22%を占めている一方で,ゴルフ場をひとつしか持たない国は50,100以上のゴルフ場を持つ国が30, そして(アメリカ以外で)8か国が500以上のゴルフ場を有することも,レポートには記されている。

レポートは世界でのゴルフの開発も追跡しており,696のゴルフコースが建設中ないし計画中であることが分かった。これら新プロジェクトの80%がアジア,ヨーロッパ,北米で起こっている一方,ゴルフが新たな広がりを見せていることも記されている。例えば,ベラルーシやアゼルバイジャン,グルジアでは,過去2年のあいだに最初のゴルフ場が開場,そして,マケドニアやサントメ・プリンシペといった国では,最初のコースが建設中である。

R&AのChief Executive,Peter Dawson によると,「この新たなレポートは,世界でのゴルフの発展について興味深い洞察を与えてくれるとともに,これによって初めて,私たちは施設の数について正確な数値を手に入れることができた。これは将来の観測のベンチマークとなるとともに,さらなるゴルフの発展の可能性のある場所を特定する手がかりも与えてくれる。NGF は調査の実施にあたって素晴らしい仕事をしてくれた。この成果は,ゴルフ業界にとって極めて有益であると信じている」

R&Aは資金を提供,NGFチームは4年の年月と25000時間の作業時間を費やし,グローバル情報源や衛星・地図情報, 現地調査などを通じて,世界中のゴルフ施設の調査を遂行した。

このレポートは今後2年後とに作成され,将来のゴルフの発展を追跡していく。

ということで,報告書をざっと眺めると,「Golf Around the World 2015」と名付けられたこのレポートは,全23ページ,基本的には北米・アジアなどの地域ごとに数値や記述がまとめられています。

アジアのセクションに書かれているのは,「日本だけでアジアゴルフ施設の50%を占めるが,土地的に開発の余地がなく,新たな建設はない」「中国は473の施設,しかし一部地域を除いて環境と水源保全のためにゴルフ場開発を政府が禁止」「韓国ではゴルフが人気だが,施設の多くを占めるプライベートコースは会費とグリーンフィーに課される高い税金のせいで財務的に苦しい状況」などとサマライズされています。

ヨーロッパのセクションの記述は薄いですが,ノルディック3国の中でスウェーデンのゴルフ施設数が他2国の数倍あるのは面白いですね。そして,ヨーロッパでのコース新設のトレンドとしては,コンパクトで家族向き,6ホールは9ホール,12ホールコースなどの開発が目立つそうです。

願わくば,このレポートにあるすべてのデータをcsv形式で公開してほしいのですが,著作権的に難しいのかしら……。