「トップでスイングが一瞬止まるプレーヤー」の代表格として松山英樹が挙げられていますが,それをアマチュアが真似するのは果たしていいのかどうなのか,について,プロインストラクターの Dennis Clark が語っています。
ソース
Should you pause at the top of your backswing? – GolfWRX by Dennis Clark
概要
- 聞くところによると,Golf Channel のアナリスト Brandel Chamblee が,トップ・オブ・ザ・スイングで一瞬止まる偉大なプレーヤーについて語っていたらしい。
- その中で,ボブ・マーフィーやジェイ・ハース,バイロン・ネルソンといった名前の他に,ジョーダン・スピースや松山英樹の名前も上がった。
- インストラクターの観点からすれば,このアドバイスには問題があるように思う。トップで止まるプレーヤーはいるが,そうはしないプレーヤーもいっぱいいるからだ。
- 見たところ,(バックスイングを完全に行なおうとして)トップで止まろうとするゴルファーは,すべからく上半身から切り返しを行なって,適切な流れを壊している。
- 松山や他のプレーヤーは一瞬止まるが,切り返しでは下半身が最初に動いて,胴体と骨盤の動きを分け,それによって適切な流れの中でパワーを生み出している。
- 偉大なプレーヤーは偉大な〈スイングの流れ〉を持っている。ダウンスイングを〈グラウンドアップ〉で行なうが,これはトップで止まる止まらないにかかわらない。
- しかし多くのゴルファーにとっては,腕とクラブがまだ後ろに向かっているときに下半身から切り返す流れが望ましいと思う。なぜならそうすることで,キャスト(タメのない動き)や上半身の開きが防ぎやすいからだ。
- トップからの動きが早過ぎる人には,一瞬トップで止まる練習ドリルは有効かもしれない。しかし,それを普通のスイングに取り入れるのは,良いアイデアとは一般的には言えない。
- しばしば,それは狙いとは逆の結果になる。トップの付近で止まろうとすると,逆に上体が早く動きたがる。
- ゴルフスイングとは一連の動的な動きである。
ということで,リンク先ではタイガー・ウッズとセルジオ・ガルシアのスイングの映像が貼られています。タイガーはほんのすこしだけトップで止まり,ガルシアはまったく止まっていないそうな。
そういえば,ルーク・ドナルドもまだトップを迎える前に下半身は切り返ししはじめると言っていたように思いますが,この映像の中じゃなかったみたいです。