Linkslover

I want to be a window through which Japanese golfers can see what’s happening outside. TPI G2/P2.

ALDILA ROGUE に関するPGAツアーの記事|2014年7月9日付

去年の7月9日,PGAツアーのサイトにこのシャフトの人気が高まっていることについて書かれている記事があったのを見落としていました。

ソース

http://www.pgatour.com/news/2014/07/09/aldila-rogue-shaft.html by Jonathan Wall, 9 July 2014

概要

リンク先の要旨を箇条書きにすると,

  • パトリック・リードが Rogue 70TX シャフトのささった Callaway FT Optiforce 440 ドライバーでPGAツアー初優勝をかざった2013年のウィンダム選手権以来,アルディラのROGUEはPGAツアーでもっとも話題にのぼるシャフトになった。そしてそれから1年もたたないうちに,ROGUEはツアー使用率ナンバーワンのシャフトとなった。
  • アルディラのツアーレップ David Wilson によると,過去数週間のあいだでROGUEの使用数が10-15から30以上(ドライバーとFW)に急増した。また,ツアーの各週で,15から20のプレーヤーが新たにROGUEをテストしているという。
  • ビル・ハース,ジェフ・オグルビー,チャーリー・ホフマン,ジョン・センデンは,現在ROGUEを使用しているプレーヤーのごく一部。リッキー・ファウラーやハンター・メイハンは現在テストしているところ。
  • FedExカップの首位を走るジミー・ウォーカーは,シーズン3勝のうちの最初の1勝をあげたFrys.comオープンでROGUEシャフトを使った。
  • 先週,カブレラは Ping G30 ドライバーと3Wで ROGUE 80X を使い,最終ラウンドの平均飛距離でトップ(331.6yd)。この週カブレラは2009年マスターズ以来の勝利をあげた(The Greenbrier Classic)。
  • ROGUEがツアーデビューを果たしたのは,2013年のUSオープン,メリオン。そのとき,アルディラはわずか24本のROGUEシャフトを用意した。リー・ウェストウッドはPing G25ドライバーにROGUEを挿し,15位タイ。
  • そのときROGUEが話題になった理由は,重量を増すことなくティップの硬さを高めた「ピッチ」ファイバー。これを実現するためにアルディラは,人工衛星などに用いられるような,非常に効果で硬度の高い,石油由来のカーボンファイバーを素材に使った。
  • アルディラの Vice President Engineering/Product Development である John Oldenburg いわく,「わかりやすく言えば,ROGUEの素材はスチールの4倍硬く,3分の1以下の重さ。過去にアルディラが用いた素材の約2倍硬い」
  • ROGUEを登場させてすぐ,アルディラはツアーの需要を満たすだけのカーボンファイバーを入手できなかった。というのも,その素材は航空機業界で使用されているもので,大量生産はされていなかったから。
  •  David Wilson いわく,「(バット寄りの重量配分にしたおかげで),スイングバランスを保ちながら,ヘッドの重さを4から5グラムほど重くできる。それによってい飛距離を伸ばせる」
  • 低いトルクで硬さを増したROGUEは,スイングスピードが速くて打ち出し角をコントロールしスピン量を減らしたいプレーヤーに向いている。
  • アルディラのROGUEだけが,エキゾチックな素材を使っているわけではない。
  • Matrix Ozik の TPHDe は,今シーズンのはじめ,HP Byron Nelson Championship でデビュー。この素材と16角形のデザインは,重さを増すことなく,素材の安定性を高めてティップの強度を増すことに成功。
  • 三菱レイヨンも同じく,カウンターバランスのFubuki Jシリーズを,FedEx St. Jude Classic で発表。これは,シャフトのティップ部分に Modulus Differential Technology (M.D.T.) を用いて,シャフトの重さやフレックスを増すことなく,打ち出し角度とスピン特性を最適化している。
  • Farmers Insurance Open で優勝したスコット・ストーリングスは2013年シーズンの終盤にROGUEを使い始め,このシャフトのいくつかの点をとりわけ気に入ったという。それまではアルディラの TOUR BLUE を使っていた。「ドライバーの飛距離が伸びた。TOUR BLUE に比べてティップが少し硬く感じる。それでスピン量が減って,必要なときにボールを飛ばせる。それはドライバーのシャフトに求めていたもので,ROGUEは僕に合っているようだ」
  • 今のところROGUEはツアー限定モデルだが,将来的にコンシューマー向けに販売されることも噂されている。その際に予想される値段は$700-$1,000。通常のアフターマーケット用シャフトは,ツアークオリティモデルで$200-$300である。