抜粋
- 100や90が切れないゴルファーは,ゴルフがむずかしいと感じる以前に,正しいスイングや正しいコースマネジメントを知ること。ゴルフの本当のむずかしさを知るのは,それからである。
- スタート前の過ごし方に優先順位をつければ,(1)ストレッチ,(2)練習グリーン,(3)練習場ということになる。
- 朝の練習の目的は,とにかく自分の身体と脳に,スイングの感覚やリズム,テンポなどを呼び覚ますことにある。
- スタートホールは,緊張と身体が温まっていないこともあって,文字通り地に足がつかない状態になっていることが多い。こんなときは,ショットの前に2−3回ジャンプする。それだけで重心が下がり,下半身が安定してくる。しかも上半身から余分な力が抜けるのだ。
- “自分”の本当の飛距離とは,キャリーの距離,つまり落下地点までの距離をいう。
- ロングゲームは方向性を,ショートゲームは距離を大切にする。
- 頭のいいゴルファーは,反対のこう考えるはずだ。「パー5は,飛ばさなくてもいいし,ミスも許されるホール。だから気楽に打てる」と。
- プロゴルファーにとって,パー3は“守るホール”とよくいわれる。
- パー3は「絶対に打ってはいけない場所」を明確にする。
- ゴルファーの実力がもっとも端的にあらわれるのがパー4。
- パー4は“攻めるホール”と“守るホール”を明確に意識してラウンドする。
- 自分の技量とリスクを計算する場合,たとえばアニカ・ソレンスタムは,「10回のうち6回はうまく打てるなら、チャレンジする」といっている。
- 頭のいいゴルファーは,ボールのところまで来たら,まずライを確認する。
- だいたいの傾斜は,ボールの地点よりずっと手前で確認しておくべき。
- 景色に過剰に反応してしまうというタイプのゴルファーは,打ち下ろしは高弾道,打ち上げはライナーを打つというイメージでスイングするといい。
- ホールに対して斜めに構えていいのは,斜めに構えてもふだんどおりのスイングができる,べつな言い方をすれば「斜めに構えても,まっすぐに構えていると感じられる」ゴルファーだけだ。
- アゲのときは,絶対に強振しないこと。クラブの番手を上げて,スピンがかからないようソフトに,なおかつフィニッシュを低く抑えるようにする。
- 順目でも逆目でも,ラフからショットするときは,かならずボールのあるライに合わせて素振りをすることだ。
- (アプローチショットでは)ラフのときもそうだが,微妙な力加減や振り幅が必要とされるショットは,“真剣な素振り”が不可欠。
- アニカ・ソレンスタムは,ある試合で,グリーンが空くのをフェアウェイで待っている間中,次打で使うSWを杖のようにし支えにして立っていた。ようやく自分の番がきてそのSWで打ったところ,なんと池ポチャのダボ。以来,彼女は,待たされているあいだは,絶対にクラブを持たないことにしたという。
- スイング改造は,脳にインプットされているゴルフスイングについての間違ったOSをアンインストールして,正しいOSをインストールし直すようなものだ。
- セットアップの構えというのは,スイング以上に大切で,ジャック・ニクラスは,「ナイスショットできるかどうかは,9割方セットアップにかかっている」といっているほど。
- 優れた練習器具とは,要は「間違ったスイングをやろうと思ってもできなくさせる矯正器具」のこと。