Linkslover

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坂田信弘・かざま鋭二『風の大地』(2)研修会

風の大地(2) (ビッグコミックス)

風の大地(2) (ビッグコミックス)

抜粋
  • 「見たなァ,「必殺乱れ打ち夜這い返し」を!!」(笠崎)
  • 「おかしいなあ,最近インパクトの球が重くて仕方がない…… まるで鉛の球みたいだ! インパクトで腰にくる……」(沖田)
  • 「俺もモンモンとしたさ。そんな時 母チャンがえらく優しくしてくれてな… それでフラフラッと乗っちゃって,そのままパンパカパーンだ!」(宇賀神)
  • 「ロングヒッターは球の重さを腰で知るらしいんですわ。重くなればなるほど,腰で重たさを弾いていくんでしょうね。沖田はその時期かもしれません。」(宇賀神)
  • クラブを握って6か月余―沖田は己の歯を割った。「奥歯砕きの沖田」のあだ名がついた。
  • 「男は干瓢,女は大根ばっかりだ。こんな田舎はもうウンザリだぜ。」(長谷川)
  • 「いよいよ男体山の雷様が花嫁探しにやって来ましたか。」(石原)
  • 「馬鹿当たり まぐれ当たり 一時の狂い咲き 長くは続かぬ初恋の花…ってか。」(長谷川)
  • 「支配人,笠崎孝これより使用可能かどうかを試してみたいと思います! 早退許可をお願い致しますッ!」(笠崎)
  • 「許す!」(支配人)
  • 「沖田ァ~~ッ クラブ・ヘッドを動かしてくれ!! 動かない,動かないんだっ!!」(笠崎)
  • 「インポじゃねえぞ……イップスだ……」(笠崎)
  • 「小針さんは綺麗好きの几帳面ときている,研修生全員集合だ!」(石原)
  • 小針春芳――「那須の小天狗」の異名を持つ球捌きテクニック抜群の職人芸プロ。昭和35年日本オープンチャンピオン。
  • 「今日一緒に回ってみたいね。」(小針)
  • 「球がひどく歪んでいる。中の糸はズタズタに切れている筈だ。よほどのインパクトの強さがないと球は歪まぬものだ。それにディンプルもこすれ上がって消えている。ここまで強いインパクトを持った者には,もう何年も会っていない……」(小針)
  • 「ションベンちびってもいいから思いきりいくんだ沖田!」(宇賀神)
  • 「フン,大恥かいてとっとと九州の田舎へ消えやがれ!」(長谷川)
  • 「やっ ジャガ神さん!」(沖田)
  • 「せっかく小針さんが目をかけてくれたというのに,刻むとはなんという小細工を……小銭惜しみの大銭失いとは!」(支配人)
  • 「オーッ 球が小さく見えるッ! よーし,キャリーで乗っけてやるぞ,頼むぜスプーンちゃん!」(沖田)
  • 「両手で水をすくうような型を作ってみたまえ。」(小針)
  • 「わっちっち!」(沖田)
  • 「球の重たさで止めるアプローチと,回転で止めるアプローチの二通りを覚えなさい。」(小針)
  • 一週間後,沖田の元にウィルソンのクラブ,ワンセットが届いた。差し出し人の名は,「小針」とだけ記されていた――
  • 「風速15mです。100ヤードを飛ばすのに5番アイアンではゴルフになりません。」(支配人)
  • 「じゃあ縮んでるな! チンポだよ。」(宇賀神)
  • 「イタタ……つねり過ぎて痛くなった。」(沖田)
  • 「じょ,冗談じゃないよ,こんな時に立つなんて!」(沖田)
  • 「そ,そうだ,ゴルフの神様が言っていた。体が動かない時は左爪先を開けって!」(沖田)
  • 三つのツキが重なった時,それは運となる。三つの運が重なれば,それは実力となっていく。
  • 「ラインの分からん時は真っすぐに強く打てと,那須の神様・小針プロは言った。」(沖田)
  • 「行け! ドンドン行けッ 祭りの太鼓だ!」
  • 「いじけるとアドレスが低くなると神様は言った。」(沖田)
  • 「ウン納得!」(沖田)
  • 「力石さんと同じですよ,マックスフライですから……」(沖田)
  • 「破れかぶれの三度笠だ! 俺も松林越えだ!」(力石)
  • 「音を消す努力がゴルフの修行だよ。一点に集中すれば音は消える,頑張りなさい。」(小針)
  • 「午後のラウンドが勝負だ。2アンダーを守りにいくか,もっと攻めるか。それで沖田君の勇気の厚さが分かる……」(小針)
  • 「目立ってるって何がですか? ひょっとして朝一番のチョロの事ですか? いやあ恥ずかしい,実はあれはチンチンが…」(沖田)
  • 「この二人が中禅寺湖のボートの乗りゃ,湖の姫鱒がヤキモチを妬くぐれえ似合いじゃぞ。」(日光CCの練習場のじいさん)
  • 「体が大きくなったようだ,黙っていても280ヤードは出せる下半身になってきている。クラブヘッドの重たさが生きている……進歩したな。」(小針)
  • 「朝のトリプルボギーの仇討ちをしてやるぜ,ニャロメ!」(沖田)
  • 「いいスイングです,ティーを高く飛ばせる時は左腕のリードで振れている時です。体で飛ばせる若いうちは,ティーは高く飛ばさねばなりません。技で球を飛ばし始めたら,ティーは上へは上がりません。前か後ろに跳ぶものです。」(小針)
  • 「力で飛ばせばティーは折れる。一日一本のティーで済ますようになれば,一流ということです。」(小針)
  • 「ありがとうございます。いやあ,ケツでなくてよかった!」(沖田)
  • 「こういう場合の処置の仕方で,ゴルフの流れが一変しちまうんだ……勿体ない。」(力石)
  • 「困った参った東照宮……」(沖田)
  • 「研修生の段階で怖さを知るようじゃ並で終わりましょうよ… テストや初優勝は勢いでもぎ取るものです。ゴルフを難しくするのは30歳を過ぎてからで十分です。」(小針)