「Hip speed」というのを「腰のキレ」と訳してみましたが,その腰のキレに応じたスタンスやらグリップやらというのがあるらしいです。
Measure your hip speed to determine your proper setup – GolfWRX
拙訳
腰のキレに大きく影響されるのは,プレーヤーのグリップであり,ボールの位置であり,スタンス幅であり,ボールと体との距離である。不幸にも,長年にわたって,多くのゴルファーは「ただひとつの正しいスイングがある」と教えられてきた。しかし,最高レベルのツアープレーヤーを観察さいていると,彼らの多くはグリップのしかたも違えばボールの位置も違い,ボールとの距離もまちまちであることに気づくだろう。
ゴルファーが自分のゲームを改善する最速の方法は,自分が自然にできることにもとづいて改善を試みることだ。すべてのゴルファーは違った体の作りだし,それゆえ,柔軟性も関節の可動域も違う。なのでもちろん,スイングも人によって違う。
腰のキレは,インパクト時のヘッドスピードに多大な影響をおよぼすし,それゆえ,自然なかたちに従ってセットアップを変えなければならない。しかし最初にすべきことは,自分の「腰のキレ」のタイプ(キレが少ないか,中くらいか,多いか)を知ること。それが分かったら、そのタイプに従ってグリップやボールの位置やボールとの距離を調整しよう。
以下のテストは,腰のキレを数値で表わすものではないが,下半身と上半身とのスピードの違いを見せてくれる。
テスト
必要なもの:ゴルフバッグとヘッドカバー
まずはじめに,ゴルフバッグに正対して立ち,ヘッドカバーを右手に持とう。5番アイアンで打つときの構えをとり,左手でゴルフバッグをつかみ,右手はゴルフバッグに置く。この体勢から,普通にスイングをするようにテイクバックをし,右手でゴルフバッグを叩くようにインパクトする。インパクトの体勢で静止し,そのときの右足を見てみる。右足のかかとは地面についているか(ベタ足か),軽く地面から浮いているか,それともつま先だけが地目に接しているか? 腰のキレが中くらいなら,インパクト時に上半身と下半身は同調して(in unison)動いている。腰のキレが多ければ,下半身は上半身に先行し,右足の踵は中に浮いている。一方,腰のキレが少なければ,インパクト時に右足はベタ足になっている。忘れないで欲しいのは,このうちのどれかが正解というのではなく,あなたにピッタリの腰のキレがある,ということだけだ。
腰のキレの少ない人
- グリップはウィークに(アドレス時に見えるナックルは最大で2つ)
- 後ろの手の「V」(親指と人差し指の股)は,アドレス字に鼻の方をさすように
- ボールの位置は,ボール1個分だけ前に
- 前足は20度開き,後ろの足はスクエア
- セットアップで,かすかにボールから離れる
- 多くの場合はドローヒッター
腰のキレが中くらいの人
- グリップはウィークでもストロングでもなく,理想的なかたちで
- ボールの位置も,通常のかたち
- 動きや柔軟性に問題を感じない限り,両足はスクエアで
- ボールとの距離も適度に
- ドローもフェードも打ち分けられるはず
腰のキレが多い人
- グリップはストロングに(アドレス時に見えるナックルは3から3.5)
- 後ろの手の「V」(親指と人差し指の股)は,アドレス字に右の耳をさすように
- ボールの位置は,ボール1個分だけ後ろに
- 両足とも20度開く
- セットアップで,かすかにボールに近づく
- 多くの場合はフェードヒッター