- 作者:中井 学
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: 単行本
抜粋
- データによればゴルファー全体の約95パーセントが70台を出した経験がないそうです。
- OBを打つのがスコアを悪くする一番の要因ではなく,OBを打った後の処置が悪いのです。OBを打たないことではなくて,100yd以内から3打で上がれるコースマネジメントを身につけることが80切りには重要なのです。
- パー4ホールにしてもパー5ホールにしても,100yd以内からの攻め方を先に考えてみてください。ドライバーショットの落とし場所を決めるとなると,ティショットに対する集中力も増すし,セカンドショット以降のプレーも集中できます。
- 100ydシングルとは,100yd以内を3打,もしくは3打以内で上がることをコンセプトにしています。
- アベレージゴルファーがシングルになれるかどうかは,自分の距離感がつくれるかどうかにかかっていると断言してもいいくらいです。
- キャリーで100yd打つショットもあれば,キャリー50yd+ラン50ydなど,様々なショットをイメージする力をつけよう。
- バックスイングが2の大きさなら,2の大きさなりにフルスイングします。ところが,「普段は飛びすぎることが多いから注意しよう」なんて考えると,大半のアマチュアは8くらいのバックスイングをして,2の大きさしか振り抜こうとしません。
- ボールを高く上げることが,スピンをかけることではありません。低い角度で打ち出すくらいの意識を持っていることから,スピンがかかるのです。
- アプローチの基本を言えば,低く少ないキャリーでボールを転がすのがランニングアプローチで,ボールを上げて転がすのがピッチエンドランです。キャリーとランの大体の目安としてはランニングアプローチは2対8か3対7,ピッチエンドランは5対5から6対4,7対3といったところでしょう。ところが,アメリカにはこの2つを分ける概念はなくて,チップショットと総称しています。
- バンカーショットは,インパクト時の砂の抵抗を考慮して大きめにスイングしましょう。ピンまで20ydとすれば,芝の上からサンドウェッジで50〜60ydを打つショットと同じくらいの約3倍近い振り幅が必要です。
- パットが上達しないという人によく見られる傾向が,テークバックよりもフォロースルーを大きくとろうとする打ち方です。
- 8番アイアンなどで100ydを打つことができるようになれば,強いアゲンストが吹いているときなどに大きな武器になります。軽く振ることで弾道が低くなり,風の影響をそれほど受けなくてすみますし,距離感や方向性のブレが少ないというメリットもあります。
- 原則として,100yd以内からは自分ができるというイメージを持てるプレー以外は絶対にやらないことです。
- 失敗をプラスに変える方法と,マイナスにしかならない方法があるのです。
- 最近のドライバーは低重心設計のものも多く出回っていて,弾きのいいディスタンス系のボールですと十分なスピンがかからず,ボールが早くお辞儀してしまい,キャリーが低下するケースも多いのです。
- ツマ先側が下がった傾斜地では普通に構えるとクラブヘッドのトゥ側が地面から離れます。ということはインパクト時にリーディングエッジがボールの赤道よりも上に当たりやすく,トップにしかならないわけです。ではどうするかというと,フェースをかぶせるのです。フェースをかぶせることで,ボールが目標よりも左に飛び出しますから,フェースのかぶせ具合に応じて,体を目標よりも少し右に向けましょう。
- ラフからのショットでは,インパクト時の芝の抵抗に負けないようにと上から力いっぱい打ち込もうとする人がとても多いのですが,そんな人に限ってクラブヘッドを鋭角に入れすぎて,いつも失敗しています。
- 目玉のバンカーショットで,砂が少しでも硬く感じられた場合は,シャフトとクラブヘッドが自分から「逆く」の字に見えるくらうまでサンドウェッジのフェースをかぶせましょう。そして,上から鋭角に打ち込み,ショベルカーのごとくボールを砂ごとほじくり出します。